羽田美智子のいってらっしゃい

2020.10.02

2020年9月28日(月)

2夜、空を見上げた時にある『月』についてです。

 

■今週(9/28~10/2)のテーマ:『月』

 

9/28(月)  『月の誕生』

 

月は地球から一番近いところにある天体です。

地球からの距離は約38万4400キロですが、現在、

毎年3cmから4cmずつ離れているそうです。

離れていくスピードは時によって違うそうですが、

いずれにしてもはるか昔、地球と月は今よりも

もっと近かったことは間違いないそうです。

 

月は地球と同じ約46億年前に誕生したことが分かっています。

でも、どのようにして誕生したかは大きな謎だそうです。

 

そんな中、4つの説があるそうです。

1つめは『地球の一部がちぎれて月になった』という説。

2つめは『まったく違う所で生まれた月が、

地球の重力に捕らえられた』という説。

3つめは『太陽系が出来た時に、地球と一緒に生まれた』という説。

4つめは『地球がほぼ出来上がった頃、火星ぐらいの大きさの星がぶつかって、

その際、宇宙空間に広がった地球のかけらが次第に集まって固まったことで、

月が出来た』という説です。

 

この4つめの説は『巨大衝突説』、『ジャイアント・インパクト説』と

呼ばれています。

今のところ、この説が最も有力だと考えられていますが、

それでも本当のことは、まだ分かっていないそうです。

 

お月さまって、地球の一部だった可能性があるんですネ。

昔、望遠鏡をのぞいていて、お月さまを見た時、

涙が出ちゃったんですけど、

それは“懐かしい”という感覚でした。

お月さまが地球のかけら・・・

なんか嬉しいと思うのは私だけでしょうか。

 

 

9/29(火)  『月の形』

 

月は自分で光っているのではなく、太陽の光を反射して輝いています。

そして、月は地球のまわりを回っているので、

太陽の光に照らされる部分が地球からは変化して見えます。

このように“月の形が変化して見えること”を

『月の満ち欠け』といいます。

 

地球から見て“月が太陽と同じ方向にある時”は、地球からは

“太陽に照らされている月の部分”を見ることができません。

これが『新月(しんげつ)』です。

この新月をスタートに、月は少しずつ明るい状態になっていきますが、

3日目の月のことを『三日月』といいます。

 

新月から7日前後の月は『半月(はんげつ)』。

『上弦(じょうげん)の月』ともいいます。

太陽の光が右半分を照らしているので、

地球から見ると半円に見えます。

 

そして14日前後には『満月』となります。

満月を過ぎると月は次第に右側から欠けていって、

21日前後に再び半月になります。

この月のことを『下弦(かげん)の月』ともいいます。

『上弦の月』とはまったく反対で、同じ半月でも

左側半分が輝いて見えます。

 

その後、月はさらに欠けて細くなって、約29.5日後に再び新月へと戻ります。

これを繰り返しています。

 

毎日同じように見えていても、地球も月もある一定のリズムで

動き続けているんですネ。

本当に宇宙って、不思議で神秘的です。

 

 

9/30(水)  『月の不思議』

 

月が大きく見えることってありませんか?

地平線の近くにある月は、真上にある月よりも

大きく見えることがあります。

でもこれは目の錯覚で、月の大きさは変わらないそうです。

 

それでも大きく見えるのは、地平線の近くではビルや木といった

月と大きさを比べるものがあるから・・・ともいわれています。

 

月の色が時々、赤っぽく見えることがありますよネ。

普段、私達が目にする光の中には青い光から赤い光まで、

いろいろな色が混ざっています。

月の光が地球の大気の中を通過する時、

青い光は大気の分子とぶつかって、あちこちに散らばっていきます。

それに対して赤い光は散らばりにくいので、

私達の目まで届くことができます。

 

丸い地球をとりまく大気の厚さは、どこでもほぼ同じですが、

地上から見ると見る方向によって厚さが違うそうです。

頭の真上の方向がもっとも薄く、水平方向に近くなればなるほど

厚くなっていきます。

 

地平線や水平線の近くに月がある時は、

月からの光は厚い大気の中を通過することになります。

すると青い光は届きにくく、赤い光だけが私達の目に届きます。

そのため、月が赤っぽく見えるのだそうです。

 

昔、高速道路を運転していた時、真正面に大きな丸いお月さまが出ていて、

それがあまりに美しく感動的で・・・

本当は降りなきゃならないインターがあったんですけど、

もうひと区間走り続けたことがありました。

空に浮かぶお月さまって、本当に魅力的ですよネ。

 

 

10/1(木)  『中秋の名月』

 

『中秋の名月』とは、元々は旧暦の8月15日のお月さまのことです。

同じ『ちゅうしゅう』でも“仲秋”と書く場合と“中秋”と書くものがあります。

 

この違いですが、『仲秋』は8月のことを表しています。

旧暦で秋は7月、8月、9月のことで、

7月のことを『初秋(しょしゅう)』、8月のことを『仲秋』、

9月のことを『晩秋(ばんしゅう)』と呼んでいました。

このことから『仲秋の名月』とは“8月の名月”を表しています。

 

これに対して『中秋』は“秋のちょうど真ん中の日”、

『8月15日の名月』という意味です。

この中秋の名月の夜が『十五夜』です。

 

中秋の名月のお月さまは満月かといいますと、

必ずしもそうではないそうです。

今年の場合、10月1日は中秋の名月ですが、満月は翌2日です。

ちなみに満月になる時刻は朝6時5分です。

中秋の名月と満月が同じ日にならない理由ですが、

新月から満月になるまでの期間が、

その年によって微妙に変わるからだそうですよ。

 

中秋の名月は必ず満月なのかと思ってました。

でも旧暦では7、8、9月が秋なんですネ。

今では11、12月まで秋のような年もありますし、どんどん変わっていますよネ。

今夜、キレイな中秋の名月が見られますように・・・

 

 

10/2(金)  『ブルームーン』

 

『ブルームーン』とは一般的に

“ひと月に満月が2回あるうちの2回目の満月”のことです。

“一般的に”と言いましたのは、ブルームーンとは元々、

アメリカの農作業用の暦で使われていた名前だからです。

 

1年に4つある季節の中で、1つの季節の間に4回、満月がある時、    

その3番目の月のことを『ブルームーン』と呼んだそうです。

それが現在では“ひと月に2回あるうちの2回目の満月”というのが

一般的になっているそうです。

 

英語に『once in a blue moon』という言葉がありまして、

“ごくまれに”とか“極めて珍しい”といった意味で使います。

“ひと月に2回、満月が現れるのは、ごくまれなことだから”

そういったことから、ひと月に2回目の満月のことを

ブルームーンと呼ぶようになったのでは・・・と考えられています。

 

ブルームーンは数年に一度、現れます。

それが今年で、しかも今月10月なんです。 

今月は1日が中秋の名月で、2日の朝に満月になりましたが、

31日も満月になります。

時刻は深夜11時49分です。

 

ちなみに、次回のブルームーンは2023年8月31日です。

 

満月って、いろんな名前がありますよネ。

『ストロベリームーン』だとか『ピンクムーン』とか。

世界共通、みんな夜の空に浮かぶお月さまをながめて

親しんできたんですネ。

 

 

■今週の感想 

 

昨日の放送で、最後に

“今夜、キレイな中秋の名月が見られますように・・・”と

お願いしましたが、東京では無事にキレイなお月さまを

見ることができました。

皆さんがお住いのところではいかがでしたか?

 

お月さまって地球に一番近い天体なのに、

まだまだ分からないことでいっぱいですよネ。

私たちが気軽にお月さまに行ける日が

いつか来るのでしょうか?

 

その前に今月31日のブルームーンを

楽しみにしましょうネ。

どうか晴れますように・・・

 

 

【お知らせ① 次週(10/5~)からのテーマ】

 

秋の味覚の1つ、『マツタケ』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/