雨の日、そして特に女性の場合、日差しが強い時にさすもの・・・
『傘』についてです。
■今週(6/1~6/5)のテーマ:『傘』
6/1(月) 『傘の種類』
傘には『アンブレラ』や『パラソル』という呼び名があります。
この違いですが、一般的に『アンブレラ』は『雨傘』のこと、
『パラソル』は『日傘』のことです。
傘には2つの種類があります。
1つは『雨を防ぐための傘』、もう1つは『日差しを防ぐための傘』です。
『雨を防ぐための傘』には、雨の日に使う一般的な傘『雨傘』と
晴れの日でも雨の日でも使える
『晴雨兼用雨傘』の2種類があります。
『晴雨兼用雨傘』とは、紫外線防止のためのUVカット加工がされている
雨傘用の生地でできた傘です。
雨の日には雨傘として、晴れた日には日傘として使うことができます。
『日差しを防ぐための傘』には『晴雨兼用日傘』と
『日傘』の2種類があります。
晴雨兼用日傘は日傘ですが、軽めの雨なら防ぐことが出来ます。
・・・とは言いましても、雨傘と比べると防水効果が低いので、
急に降り出した時以外は雨傘を使ってくださいネ。
『日傘』は太陽の日差しを防ぐのを目的に作られた傘です。
ファッション性に優れたデザインが多いのも日傘の魅力です。
私は傘を8本持っています。
雨用が6本で、日傘が2本です。
好きな傘を持っていると、雨の日でも気持ちがウキウキしますよネ。
ビニール傘も便利ですが、
”好きな傘をお手入れして一生使う”というのが私の理想です。
6/2(火) 『洋傘と和傘』
『洋傘』とは洋式の傘のことです。
私たちが日頃、使っている傘で、
主に金属製の骨に防水加工した布やナイロンなどを張ったものです。
開いた時の形が動物のコウモリに似ていることから、
明治時代の初め頃には『こうもり傘』とも呼ばれるようになりました。
それに対して『和傘』とは和式の傘のことです。
同じ和傘でも雨の日に使う『雨傘』と、
野外でのお茶会の時に使う日除けのための『野点傘(のだてがさ)』や、
踊りの時に使う『舞傘(まいがさ)』などがあります。
『雨傘用の和傘』は竹を割って作った骨に、
水をはじく油紙を貼って作ります。
和傘には『番傘』や『蛇の目傘』と呼ばれるものがありますが、
どちらも雨傘のことです。
番傘は江戸時代に生まれて庶民の間で広く使われてきましたが、
名前の由来には諸説あります。
”昔、傘に屋号を入れていたから”
”番号を振って持ち主が分かるようにしたから”などいわれています。
『蛇の目傘』は開いた時に表れる白くて丸い模様が、
まるでヘビの目のように見えることからこの名前が付きました。
番傘は頑丈で骨太な傘ですが、
蛇の目傘は細身で繊細なイメージです。
そのため番傘は主に男性が、
蛇の目傘は女性が使うものとされています。
♪あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップランランラン・・・
なぜか童謡『あめふり』(作詞:北原白秋 作曲:中山晋平)を
思い出しました。
6/3(水) 『和傘』
和式の傘『和傘』ですが、『洋傘』との一番の違いは
”閉じた時の傘の持ち方”なんです。
”傘の持ち手となる部分”のことを、
一般的には『柄(え)』と呼んでいますが、
正式には『手元』、または『ハンドル』と呼ぶそうです。
閉じた傘を持ち歩く時、この『手元』を持って歩かれると思いますが
それは洋傘の場合なんです。
和傘を同じようにして持って歩くと、
次第に傘の部分が広がっていってしまうんです。
それじゃあ、どこを持ったらイイのかといいますと、
先端の『頭』の部分です。
その部分には基本的には紐が付いていますので、そこを持ちます。
紐がなかった時は、頭の部分を軽く持ちます、
”洋傘の先端部分”のことを『石突(いしづき)』といいますが、
傘を立てかける時、この石突を下にして立てかけますよネ。
和傘の場合、これも逆で”頭の部分が上、手元が下”になります。
和傘にも石突がありますが、『手元』の一番下の部分のことです。
そのため和傘の場合、”頭が上、手元が下”になります。
また場所によっては、和傘を立てかけるのではなく、
吊るしておけるようにしている所もあります。
その場合、頭の部分にある紐で吊るしておきます。
私は和傘を持っていませんが、
やっぱりお着物の時には、和傘が似合いますよネ。
時代劇の時に、和傘の頭のほうを持つように教えていただきました。
これがなかなか色っぽい仕草なんだなぁ・・・と思った記憶があります。
6/4(木) 『傘の歴史』
傘は紀元前の時代からあったとされていますが、
主に日傘として使われていました。
またヨーロッパでは”傘は女性が使うもの”であって、
男性は雨が降ると帽子でしのいでいたそうです。
そんな中、18世紀の半ば頃、イギリスの旅行家、ジョナス・ハンウェイさんが
防水加工をした傘をさして街を歩きました。
”雨の日に男性が傘をさして歩いている”
今では当たり前の光景も当時は異様に見えたため、
ハンウェイさんは変わり者扱いされたそうです。
それでもハンウェイさんは雨の日に傘を使い続けたところ、
街の人たちも見慣れてきて違和感がなくなったのか、
男性も傘をさすようになったそうです。
皆が雨傘の便利さに気づいた・・・といったところでしょうか。
さらに傘の『手元』の部分をステッキ状にすることで、
雨の日以外にも持ち歩くようになったそうです。
その後、雨傘としての傘が世界に広まっていきますが、
日本に洋傘が入って来たのは、江戸時代の後半の1804年です。
長崎に来た外国船の荷物の中に傘が入っていた記録が残っています。
その後、幕末になって洋傘が本格的に輸入されるようになりますが、
高級品だったため、庶民の間にも広まるようになったのは
時代が明治になってからです。
今では男の人も日傘をさす時代になりましたよネ。
人間はあらゆる天候も、快適に過ごすために工夫して
進化しているんですネ。
梅雨の時期は傘をさす機会も増えてきますが、
お気に入りの傘で雨を楽しみたいですネ。
6/5(金) 『傘の取り扱い方』
傘はたくさんのパーツから出来ているため、丈夫に思われがちですが、
実はとてもデリケートなんです。
そのため“使ったらすぐに陰干し”するのが基本だそうです。
湿ったまま置いておくと嫌な匂いがついたり、
型崩れや骨や金属の部分がサビてしまいます。
お天気の良い日にベランダなどに傘を広げて干される方、
いらっしゃるかと思いますが、天日で乾かすと、
生地が変色することがあるそうです。
そのため“陰干し”が基本ですが、これは日傘も同じです。
使い終わった後、強く水切りされる方、いらっしゃいますよネ。
これは傘にすごく負担がかかってしまうため、
水切りをする時は“やさしく”です。
たたむ時も”やさしく”することで、生地を傷めずに済みます
ドライバーの方の場合、突然の雨に備えてクルマの中に
置き傘をされている方もいらっしゃるかと思います。
ところがクルマの中に傘を放置しておくと、湿気で骨がサビたり、
日差しや熱で、骨が曲がってしまうことがあるそうです。
特に使い終わった状態で傘をクルマの中に置きっ放しにすると、
傷んでしまって、イザ!という時に役に立たないことがあります。
濡れた傘はすぐに陰干しして、
クルマの中には置きっ放しにしないのが良いそうです。
クルマに置き傘をされている方、一度チェックしてみてくださいネ。
私のクルマの中には傘が3本置いてあります(汗)
今度チェックしたいと思います。
■今週の感想
火曜日の放送の時、突然、私が童謡『あめふり』を歌いだしたら、
スタッフの皆さんも驚いてました(笑)
リスナーの方からは”ちょっと照れながら歌ってましたネ(笑)”など
感想をいただきましたが、そのあとはちょっと顔が赤かったです(汗)
もう既に梅雨入りしているところも、
これから梅雨入りというところもありますが、
今年は傘にマスクと、いつもと違う雨の季節です。
雨の日はどうしても気分がブルーになりがちですが、
お気に入りの傘が1本あると、気分も変わるんじゃないでしょうか。
雨の日もうまく楽しみましょうネ。
【お知らせ① 次週(6/8~)からのテーマ】
大変な局面でも、それをプラスに変えた方がいます。
『ピンチをチャンスに変えた話』です。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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