株式会社トラストバンク創業者で
株式会社AINUSホールディングス代表取締役の
須永珠代さんが登場。
国内初のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画運営する
株式会社トラストバンクを設立。
現在は、地域発展の自立や文化の継承、発展を目指す
株式会社AINUSホールディングスで
食、旅、伝統技術の復興に向けた事業を展開中。
「ふるさとチョイス」立ち上げの経緯や、
地方発展への思い、事業展開などを伺いました。
株式会社トラストバンク公式ホームページ コチラ
「ふるさとチョイス」ホームページ コチラ
「ふるさとチョイス」創業
2012年に株式会社トラストバンクを設立。
国内初のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を立ち上げた。
当時、ふるさと納税はほとんどの方が、
やったことがないという状態だった
どうしてやらないのだろうと考えた時、申込みの方法が
すごく難しくて大変なんだということに気がついた。
そこで、申し込みから決済・寄付までを全部、
一貫してできるようなプラットフォームを立ち上げた。
それが「ふるさとチョイス」。
自分もそうだが、地方で生まれ育って、いざ成人して働いて
税金を納める年になると、みんな都会にでて、
都会に税金を納めてしまう。そうすると、税の格差ができてしまう。
自分がお世話になったふるさとに1円も税金を納めていない
という状況になってしまう。
それを是正しようというところからできたのが「ふるさと納税」。
なので、子供の頃育てていただいた恩返しとして、
ぜひ1番初めに自分のふるさとにふるさと納税をしてほしい。
AINUSホールディングスの事業
「ふるさとチョイス」の事業で、日本全国ほぼ全ての自治体をまわった。
その中で、農業をやってる方や、伝統産業に関わってる方、
自治体の方など、様々なステークホルダーの方とお会いし、
1番感じたことは、文化の素晴らしさだった。
食文化や伝統の技術、それから祭り、そういった文化と、
それに対する地域の方の誇りみたいなものが
自分の心に一番刺さった。
なので、トラストバンクでやったことではないことで、
地域の文化や伝統に携わるものをやりたいと思い
AINUSホールディングスを立ち上げた。
3つの会社を立ち上げた。
一つめが「食」。文化の中で「食」はすごく面白い。
自然栽培の農家さんにお会いした時に、すごく衝撃を受け、
この栽培方法を広げたいと思い、
株式会社ネークル(現在は「株式会社いにしえ」に変更)を立ち上げた。
そしてもう1つは、その伝統技術を活用した
ラグジュアリーブランドの「MIZEN」。
もう1つが「旅」。
地域の経済循環とか経済の自立を目指すときに、
何が1番地域に寄与するかと色々データを見たところ
富裕層向けの施設が特に地方に行けば行くほどない
ということに気づき、宿泊施設を運用する株式会社UI を立ち上げた。
地方の変化と課題
地方において、10数年前と比べ「意識」が変化したと思う。
今まで、自治体同士の競争みたいなものはあまりなかったが
ふるさと納税によって、競争意識が生まれたり、
逆に、その競争しあう中で、「共に創る」共創も生まれたりする。
そういう変化がどんどん起きていて、自治体職員の方の意識の変化
というのを1番感じている。
それにより町も活性化していく。
地方を元気にするには、人、もの、お金、情報の循環。
人を移動させるのはなかなか難しい。
でも、ふるさとチョイスを立ち上げたことによって、
年間1兆円という、お金が毎年地方に行くようになった。
すると地方の産業をやってる方たちや自治体職員の方の
やる気であるとかに、こんなに影響するんだと感じた。
お金の力はすごい。だからこそ、初めに経済循環を作ること、
お金の流れを作ることを意識した。
するとそこに人や物とか情報がついてくる。
このことを「ふるさとチョイス」でもすごく体験した。
起業までの経緯
30歳の時に30代で起業しようと思い、38歳で起業。
37歳まではいろいろなアルバイトをした。
塾講師や経理業務のやコールセンターなど
20くらいのバイトをしたが、全部起業した後に役立っている。
はじめは資本金50万円しかなく、
渋谷区の創業支援に申し込んで、
200万円の融資をお願いしたが信用がなく断られた。
資金はあっという間に尽きてしまった。
事業を立ち上げ、自治体と契約しても、
お金がはいってくるのは2年後。
なので、初めの2年間というのは、年収100万円で
自分ひとりで頑張っていた。
そして、株式会社トラストバンクの社員は
私が辞めた2年前で300人近くになった。
たった1人で会社を起業し、しかもたった50万円という資金でもやれる。
地方に行ったとき、ものすごい頑張ってる農家さんや、
伝統工芸やってる方、自治体職員の方たちが、
「ふるさとチョイス」のおかげで地域がこんな変わりましたとか、
おかげで事業をたたまずに済みましたとか、
そういったお声をもらうこと、それがモチベーションになっている。
仕事への向き合い方
経営者として常に大切にしてることは、「木を見て森を見ず」という言葉。
どうしても作業をしていると、目の前のことに追われ。
足元ばかり見てしまう。それを鳥の視点というか、
森を見て全体を見渡すということを1番大切にしている。
これから起業を目指す方々へのアドバイスとしては
「やればできます。」ということ。行動こそ全てだと思う。
もちろん。その前に、これをやりたいっていうビジョン。
このビジョンと行動の繰り返しでしかない。
起業をする方は特に、ビジョンと行動。
自分が目標とする日本のその地方の在り方は
1つ目は、人、お金、情報が循環している状態。
ものすごく多く流通する必要はない。
適度に流通しているということ。
もう1つは、地域の人が地域に対して誇りを持っていること。
日本ほど、そして日本の地方ほど、こんなに面白い、
そして誇れる文化を持ってるところないと思う。
やはり「誇り」というものを大切にしていただきたいなと思う。
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