そうめん研究家のソーメン二郎さんが登場。
そうめん研究家の活動やそうめんの歴史について
さらに、そうめんを家庭で美味しく食べる方法や
ソーメン二郎さんオススメのそうめんも伺いました。
公式WebSite コチラ
ソーメン二郎(日本ソーメン学会会長)X(旧Twitter)コチラ
日本ソーメン学会 HP コチラ
そうめんの歴史
“ソーメン二郎”という名前は、最初にそうめんを京都で売った方が
そうめんや二郎さんという方で。そこから拝借した。
週刊誌の編集者の友達と飲みながら、
ラーメン、うどん、そばはすごい人気あるけど、
そうめんは、宮中の料理だったりと、歴史があって、
すごい食べ物なのに、夏の手抜き料理と思われたりと、
ちょっと格下扱いになってるという話をしたところ
面白と、記事にしてもらったのが最初。
そのとき、頑張って、そうめん好きというようなコメントを
たくさんもらい、嬉しくなって、これはいいなと思った。
年中そうめんが流通し、食べてもらえる食文化にすることを
スローガンに活動している。
中国の唐の時代にそうめんのルーツと言われている
「索餅」という米と小麦のお菓子があった。
唐の皇帝の息子さんが亡くなられて。飢餓や疫病が氾濫した時、
その子が好きだった「索餅」をお供えしたところ
飢餓などがなくなったことから、
無病息災をお祈りするという風習ができた。
それが日本にやってきて、亡くなった日の7月7日に
その「索餅」をお供えする、ことが続いてきて、
夏にそうめんを食べるというように、
日本では定着していったという話がある。
そうめん業界の現状
そうめんは、夏中心の商品だが、作ってるのは、
11月から2月ぐらいの冬だけ。
あとは、農業と兼業していたりしている。
家族経営の製麺所というのがほとんどで、
そうめんの職人さんが高齢化する中、
お子さんが継がないため廃業してしまうという製麺所が
ここ10年ぐらいは非常に増えている。
現在、そうめんの製麺所で作ってる人は、
ベトナムの技能実習生の方々が多い。
これは日本人の跡継ぎがいないから、仕方がない状況。
そうめんは機械で作るそうめんと、
職人さんが手で作る手延べそうめんがある。
機械麵というのは、板みたいにしたものを
棒状に切り出していくという製法。
一方、手延べそうめんは職人さんがぐっと上下に伸ばして、
約2メートルぐらいに伸ばす。
で、それを19センチにカットして束ねて、箱詰めする
麺は手で伸ばしても切れない。だから、腰が強い。
2年以上寝かしたそうめんはひねものという。
熟成され、風味も増して、しっかりした腰を感じる麺になる。
ソーメン二郎さんおすすめのそうめん
自分のおすすめのそうめんは、
自分が育った奈良県桜井市の三輪そうめん。「三輪の緒環」。
極細の麺で手延べそうめん。
つゆは宮崎、都城にあるヤマエ食品の
「高千穂峡つゆ しいたけ味」。
そうめんとつゆの関係は大事。
例えば兵庫県だと「揖保乃糸」が有名だが、
その界隈には醤油のメーカーさんたくさんある。
やはり製麺所とメーカーが、一心同体であったりする。
九州に行くと醤油は割と甘めだったりする。
地域によってそういった特色があり、結構違う。
「高千穂峡つゆ しいたけ味」は蜂蜜が入っている。
ストレートで使用するタイプなので、
メーカーの作ったちょうどいい味が楽しめる。
そうめんのおいしいゆで方
そうめんをおいしく茹でるコツはたっぷりめのお湯でゆでること。
目安はそうめんの重さの10倍ぐらい。
そうめんが対流するぐらいお湯はたっぷり入れる。
そうすると、熱が均一に伝わり、茹でむらがなくなる。
沸騰させてからそうめんをいれる
ゆで時間はパッケージにかかれているが、
普通の麺は2分間くらい、自分は90秒ぐらいであげる。
そうめんは、油を使って製麺しているので、
茹で上がったら、油を落としてほしい。
水道で水を出して、ゴシゴシ揉み洗いする。
そのあとに氷水でキュッと締める。
ボールの氷水に長いことつけると方もいるが
そうすると、麺が伸びてしまう。
ぎゅっと締めた後に、さっとすぐ食べていただくのがよい。
また、沸騰したお湯に梅干をひとついれると腰が強くなる。
グルテンとデンプンの化学変化が起こり、
デンプン質が外に出にくくなり、キュッと閉まる感じになる。
そうめんの可能性と今後の目標
そうめんは世界では食べられていない。
外国の方へはこれからだと思う。
広げるのは非常に難しいが、、
世界中からいらっしゃる観光客の方にそうめん作りを
体験してもらおうと思い、コンテンツを今準備をしている。
そうめんのアレンジレシピを紹介している。
普通のつゆに飽きてきたら、キムチ鍋つゆを使ったり
めんつゆを変えていただくのもよい。
そうめんのチャンプルーとか炒めるのもおいしいし、
味噌汁に入れたりして、にゅうめんみたいにしていただくのもいい。
関西は割とお味噌汁とか豚汁にそうめんの切れ端の部分を入れて、
「ふし」とか「バチ」というがそれを入れて年中食べている。
自分は総菜の中華クラゲをめんつゆの中にいれて
そうめんと一緒に食べるというのを小学校の頃からやっている。
あとは松前漬けをそうめんと一緒に食べるとすごく美味しい、
自分はそうめんはコミュニケーションツールだと思っている。
宮中の料理として始まったものが、お中元にお渡しし、
気持ちを伝えたり、そして流しそうめんもある。
このように人と人の間に必ずあって、
ずっと歴史が続いてきた、非常に稀な麺だと思う。
これからもずっと続いてほしい。

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