あさナビ

  • TOP
  • ブログ一覧
  • お寺・仏像研究家の、みほとけ さんに聞く、仏像の楽しみ方。
2024.07.05

お寺・仏像研究家の、みほとけ さんに聞く、仏像の楽しみ方。

お笑い芸人で、お寺・仏像研究家の、みほとけ さんが登場。

年間100以上の寺院を訪れ、

これまでに10000体以上の仏像を拝観しているみほとけさんが

仏像にはまったきっかけについてや、

みほとけさんがPR大使をつとめる西国三十三所について、

さらに、みほとけさんオススメの仏像も伺いました。

 

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

みほとけ X(旧Twitter) コチラ

みほとけさんの著書:『みほとけの推しほとけ』 (笠間書院) コチラ

 

 

仏像にハマった理由

自分はお寺や仏像がとても好きで、

本名の「みほ」と「仏」を合わせて、みほとけ という名前となった。

自分は鎌倉出身で、お寺や仏像を見によく行く家族の中にいたので、

古いものが好きというのがもともとあった。

その中でも京都の六波羅蜜寺にある空也上人像をみて恋に落ちた。

これは、歩いている姿の彫刻の像だが、

口から、糸がピューっと出ていて、その糸の上に仏様が6体乗っていて、

念仏の言霊が仏になって見えるという表現になっている。

この仏様の顔がかっこよかった。

少し苦しそうだったり、悲しそうだったりしている。

私たちのために苦労してくれてるんだ、

一生懸命に歩んでくれてるんだという、その懸命さに心打たれた。

それが高校2年生のとき。

そこからは、鎌倉ということで、身近に仏像がいらっしゃったし。

本読んだりなどしていた。

お金と時間をかけ、いろいろやり始めたのは、大学を出てから。

初めはアイドル活動をしていて、

その時期から京都、奈良を中心によく行くようになった。

現地に足を運ぶというのが1番のお寺・仏像活動の要。

 

 

仏像の楽しみ方

仏像は大まかに「如来」、「菩薩」、「明王」、「天」の4つに分類される。

上下関係というよりは、役割が違う。

「如来」が1番の到達した方。 そこからピラミッド状になっている、

「如来」は、悟りを開ききった方。煩悩は、ほぼゼロ。

薬師如来や釈迦如来は、煩悩が0なので、おしゃれをしていない。

布1枚を 羽織っていて、それは修行して悟りを開いた瞬間の

お釈迦様の姿がモデル。

ポーズも静かで、手を前に差し出して、自然に構えている。

次の「菩薩」は、 もうあと1歩で如来という仏像。

最後、如来になるために、衆生を助ける。

冠をかぶっていたり、ネックレスをしていたりと、おしゃれをしていて、

これは、煩悩が少し残っていることを表現している

「菩薩」は、かなり高めにはいるけれども、我々を助けるために、

歩み寄ってくれている。

三つ目が「明王」。これは、如来が我々を助けるために歩み寄ってくれてる姿。

煩悩も、少しあるので、感情が表に出てくる。

不動明王あの怒り顔というのは、困ってる人を助けるために

必死になって走って追いかけてくるという姿。

「天」は、仏教はインドで始まったが、仏教始まる前は

インドには他に神様がいらっしゃった。

その神様たちが、その性格や強さを持ってして仏教に入ってきて

今も修行しているのが彼ら、。

武器を持ったり、歌を歌ったりしながら仏教自体を守り、

仏教を信仰する人を守ってくださる。

 

 

みほとけさんオススメの仏像

著書『みほとけの推しほとけ』 (笠間書院)で

いろいろな仏像を紹介している。

福岡県出身の黒木瞳さんに、是非とも拝んでいただきたいのが。

太宰府市にある観世音寺の馬頭観音菩薩立像

これは背が5メートルほどある巨大な観音様。

馬が頭に乗っていて、顔が3つあり、怖い顔をしている。

観世音寺には、境内の中に宝物館があり、

5メートル級の大きな観音様が、3体いらっしゃる。

そこに入っていくと、圧巻で、自分が小さな人間になったような気持ちになる。

著書の中ではこの馬頭観音様の歴史も書いている。

なぜ馬が頭に乗っているかというと、

この馬が煩悩を食べてくれる、

そして、我々が精進するその道を応援してくださる。という意味がある。

 

 

西国三十三所PR大使

今年4月。西国三十三所PR大使になった。

四国のお遍路の近畿地方バージョンみたいなこと。

西国、つまり近畿地方、京都、奈良、和歌山、滋賀、兵庫、大阪。

この地域の観音様を祀るお寺を33か所巡り、縁を結び、

我々の苦しみを解放してもらったり、亡くなった方の供養などで

巡礼をするのが西国三十三所。

西国三十三所は、歴史が1300年以上あり、日本最古の巡礼。

これをこの度自分がPRさせていただくということで、

1年間かけて、様々ところで話をしたり、動画やSNSを更新している。

大阪の葛井寺にある千手観音菩薩坐像は手が1000本ある観音様。

普通、千手観音というと、1000本掘るの大変なので、

40本程度に省略されて描かれたり、掘られるのがほとんど。

しかし、この葛井寺の千手観音の手は実際に1000本あり、

その姿はとても迫力あり人気がある。

奈良時代の仏様で、横の長さは 4メートルぐらいある。

1000本の手が1本も失われずに全部当時のものというのがすごい。

そして、この寺のある藤井寺駅には人の温もりの感じる下町風の商店街があり、

生活感が高いところに奈良時代からいらっしゃる格式高い仏様がいる

というギャップが面白い。

 

 

これからの夢・目標

多くの方に仏様仏像やお寺をPRしていくことは嬉しく、

生きがいだと感じる。

自分が、仏像をこれが面白い、素敵であると言った時、

わかると言ってもらえた瞬間が1番嬉しい。

それをたくさんやりたくて、この活動している。

今後はもっと自分が芸人としてきちんと評価していただけたら、

もっと仏像を紹介する場も広まり、

きっと仏様も 有名になって喜んでくれるのではないかと期待をしている。

有名な阿修羅像や東大寺の大仏のような有名な方でも、

実はどういう仏様か知らなかったりする。

面白いエピソードもあったりする。

そのような面白い話で入り口に引っ張りながら、

気が付いたらマニアックな仏像の知識まで頭に入っていた

というようなことをやっていこうと思う。

今回の著書では48体の仏様について書いた。

この活動は是非とも、死ぬまでやっていきたいと思っている。

芸人として、もっとテレビやラジオにたくさん出演していくことと同時に、

仏様のことももっと勉強して紹介し、今やってる活動の輪を広げ、

いつか「みほとけの仏巡り」という番組でレギュラーをもって、

旅することができたら・・・など、いろいろな夢をもっている。

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • 黒木瞳
      黒木瞳
    • ルチア