2015年の世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の
“日本の人気テーマパーク”で3位にランクインした
千葉県船橋市にある「ふなばしアンデルセン公園」園長の細谷順子さんが登場。
市の職員から突然園長に就任したときのことや
大人気のテーマパークになるまでの様々な試み、
そして、アンデルセン公園の魅力などたっぷり伺いました。
ふなばしアンデルセン公園 詳しくはHPで! コチラ
デンマークの妖精ニッセ人形
突然の園長抜擢
もともと市の職員をしていた。
市のある課で隣の席になった人と花談義をしていたところ、
その人が人事課長になり、自分が花が好きというところから
「ふなばしアンデルセン公園」の園長に抜擢された。
平成元年に船橋市が、世界的に有名な童話作家
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの生誕地であるオーデンセ市と
姉妹都市となったことがきっかけで、アンデルセン公園ができた。
常時100種類5万株の花が咲き誇るアンデルセン公園は、
一年中花のある公園をめざしており、
来るたびに違う花と出会える。
「また行ってみたい。」と思ってもらえるようにと思っている。
園内は、こども美術館や自然体験など5つのゾーンがあり
園長は花だけでなく、全部みなければいけない。
最近は慣れたが、最初は目が点になった。
園長の職を受けるかはとても悩んだ。不安もあった。
園長は今までは男性だけだったので、自信がなかった。
アンデルセン公園は親子で楽しめる場所。
皆に楽しく遊んでもらったり、学んでもらうには、
きれいな、清潔な公園であることも大事。
毎朝、開園前に手すりなどの雑巾がけなどもしている。
デンマークで学んだことを公園に
園長に就任したのは2008年。
就任した年にデンマークに行った。
まず驚いたのは家がかわいらしいこと。
赤い屋根や黄色い壁など、おとぎ話の世界に入ったような
建物がたくさんあった。
古い街並みが残っていて非常にかわいらしかった。
ハード面はなかなか再現はできないが、
デンマークで得たものを取り入れ、年々変えている。
植栽についてもコペンハーゲンのチボリ公園の入口の
立体的な花がならんでいるものを参考にして
北ゲートにそれを20基つくった。
日本は地面に絵をかいたような植栽をつくっているところが多いが、
デンマークは立体的で空間利用することが非常に長けている。
それをアンデルセン公園に取り入れている。
現在、大人気のテーマパークになったが、
嬉しい反面、クオリティを下げられないので手を抜けない。
アンデルセン公園の花
花の管理は、花緑係という専門職が4名いて、
デザインや植栽のデザインや計画を立てている。
それを受け、花緑アルバイトと、100名ほどの花緑ボランティアの
力をかりて手入れをおこなっている。
一番大事な作業は枯れた花を摘む「花がら摘み」。
アンデルセン公園の花は倒れない。
倒れないように、背の低い花や背を低くして植えている。
そばでみてもきれいな花を見ることができるようにしている。
春、夏、秋、冬それぞれの季節の花が楽しめる。
春は桜、夏はひまわり、秋はコスモス、冬はチューリップ
という4本の花まつりを柱にし、ほかの植栽も入れている。
公園には5つのゾーンがある。
「ワンパク王国ゾーン」は、アスレチックなど子供たちが走り回って遊べ、
ファミリー層が多い。
「こども美術館ゾーン」は、ものづくりの体験ができる場所。
こどもの創造力を育てる役目も果たしている。
「メルヘンの丘ゾーン」は、
1800年代のアンデルセンが活躍したころのデンマークの風景を再現。
風車と農家はオーデンセン市の協力で現地から建築家が来日して建築され、
使用されている木材はデンマークから船で運ばれたものというこだわり。
来園者からは日本ではないみたいという嬉しい声もきかれる。
女性初の園長として
女性が園長になったのは自分が初めて。
男性目線と同じ仕事をしては意味がない。
女性目線、自分の目線でお客様の立場になって考えている。
一番大事なことは公園なので安全・安心。
安全対策に気をつかっている。
また、家族が一日楽しみ、帰るときに、また来たいと
思ってもらえる運営をしていかなければならないと思っている
リピーターが多いのは「子ども美術館ゾーン」
木のアトリエや陶芸、機織り、食など、
8つのアトリエがあり、毎月プログラムを変えているので、
来るたびに違うプログラムを楽しめる。
また、作る時に、キットになっているものを使うのではなく、
スタッフが考案し、材料を分け、
そこから子供たちが選んで作るので、オンリーワンの作品ができる。
ここでの体験がきっかけで、陶芸作家や染の作家が生まれたら嬉しい。
今後の目標
園長就任から15年。今思うとあっという間だった。
コロナ禍は休園したり、入場制限をした。
花は咲き誇っていたが、
たくさんのお客様に見ていただけなかったのが残念だった。
アンデルセン公園の知名度をもっと上げていかないといけない。
コロナ禍なので、徐々に様子をみながらPRをしていきたい。
一年中花のある公園を目指しているので、
そこは期待を外さないように努力していくので、
機会があれば訪れてほしい。
昭和62年にわんぱく王国ができ、
平成8年にアンデルセン公園としてリニューアルしているが、
変えるところは変えていかないと飽きられてしまう。
ハード面は市にお願いしないといけないが、
少しずつ変えていかないといけないと思っている。
イベントもおこなっていて、12月からは、昨年から始めた
クリスマスマーケットをおこなう。
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