4月4日(月)からは、
気象予報士・健康社会学者の河合薫さんが登場。
元国際線のCAであり「ニュースステーション」の初代気象予報士としても知られる
河合薫さん、現在は、健康社会学者として活動中。
大学で教鞭をとるだけでなく、執筆や講演、コメンテーターなども務めている。そんな
著書『THE HOPE 50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論』から
幸せに生きるためのヒントについて伺いました。
Twitter コチラ
プロフィール コチラ
著書『THE HOPE 50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論』
健康社会学について
今年3月に『THE HOPE 50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論』を
プレジデント社から出版。
半径3メートルの世界の人たちと良い関係を築くことで、個人が変わっていく。
自分の思い通りの環境でなくても、
自分が少し見方を変えることで環境も変えることができる。
このような学問が健康社会学。
自分が若い時は、50歳という年齢は、
このあと悠々自適という甘美な生活が待っているという
イメージがあったのに自分がなってみると、
その50歳はどこにいってしまったの?と思う。
しかし、大丈夫である。
健康社会学という立場に立てば、
人は幸せになるために生まれてきたのだから、人は幸せになる力をもっている
しかしそれは自分だけで引き出すのではなく、
周りとのいい関係を築くによって引き出される。
だから光を見つけよう!という思いでこの本を執筆した。
幸せへの6つのチカラ
著書の中にでてきた「SOC:Sense of Coherence:首尾一貫感覚」とは、
私なりの言葉でいうと、最後は世界は私に微笑んでくれると確信すること。
自分の中の物事の見方を変える必要がある。
その中に「心理的 well-being」というのがある
これは自分自身で自分の人生をどう生きたいか。
どのように自分の人生を意味づけていくかという考え方。
心理的 well-being は幸せの力になり、6つのカテゴリーがある。
1つ目は自己受容。だめな自分を愛おしいと思えるか。
2つ目は人格的成長。自分の可能性をいくつになっても信じることができるかどうか。
3つ目は自律性:最後は自分で行動や考え方を決断できるかどうか。
4つ目は人生の目的。どんな人生を送りたいかがはっきりしている
5つ目は環境制御力。厳しい状況に置かれてもあと1日踏ん張ってみようと思えるか
6つ目が積極的他者関係。あなたは人を信頼できますか?と聞かれたとき、
信頼できると答えることができるかどうか。
周囲と関わることでこの6つの思考は高まっていく。
周囲との関係性の中でどんどん自分の中で熟成され、
幸せの力が引き出されてくる。
半径3メートルの幸福論
「半径3メートルの幸福論」
ここには周りの環境が重要ということが込められている。
仕事の満足感は、どんなに業績的にすばらしいことをしても、
会社の中の人たちと心があたたまるような触れ合う瞬間を持てなければ、
孤独感をつのらせ、居場所を得ることができない。
そして、信頼と安心はイコールではない。
人は自分が信頼されるからこそ相手を信頼する。
安心は自分のためにすること。
信頼はただの一人の人間として、まず、握手してみよう、心をひらくこと。
信頼しないでうらぎられるより、信頼して裏切られるほうがいい。
「愛をけちらない」というのが自分の中では一つのテーマになっている。
「愛をけちるな」と思っていれば、
人を信頼しよう、裏切られてもいいと考えることができる。
自分は、もともと信頼という言葉を使えなかった。
信頼できる人がいることが人の生きる力、幸せへの力を引き出すことを学んだが、
「信頼」ってなんだろうと考えると、うまい言葉がでてこなかった。
「言葉」は自分と向かうもの。特に文章を綴った時に出てくると言葉は
自分の心の中にあるものをのせる船のようなものだと思う。
4月7日(木) 著書のタイトルに込めた思い
著書『THE HOPE 50歳はどこへ消えた? 半径3メートルの幸福論』
タイトルには、
「チーズはどこへ消えた?」という本のタイトルを引用。
「チーズはどこへ消えた?」は、
変化が起こった時に動くことが大切だということを書いていると考えていた。
会社の中で消えそうになってしまう、まだまだ消えたくないという思い。
今まで自分たちが手に入れてきたチーズ、それは幸せの象徴であったり
お金。それはいつかなくなる。過去の栄光にしがみついていても仕方ない。
前へいこう!ということを言いたくて、
「50歳はどこへ消えた?」というタイトルにした。
環境の変化を受け入れられなかったり、受け入れたくないときでも
自分が1歩前にでる。新しいチーズを求めて探しに行く、
そのような行動力、勇気を持たなければいけない。
それが幸せにつながっていく
健康社会学からみた幸福論
人は「仕事」「家庭」「健康」の3つの幸せのボールを持っている。
この3つのボールをジャグリングのように一つのボールも落とすことなく、
回し続けないと幸せになれない。
3つの幸せのボールを回し続けることは
自分にとって大切なものを考えることにもつながる。
不安な時代は先のことを考えすぎてしまうが、
目の前のことに一生懸命やっていくことでしか人生は開けてこない。
一生懸命やっていれば見ててくれる人はいる。辛いときに手を差し伸べてくれる。
自分の思い通りにならなかったけど、
いい人生だったねと笑えればいいと思う。
そうはいっても逃げたくなってしまうこともある。
自分に大変なストレスという雨が降ったときに、
どんな傘でもいいから雨をしのげば、
雨上がり、草木が成長するように、私たちも成長することができる。
雨はいつかやむ。
自分の傘が足りなければ傘を貸してくださいという勇気をもてばいい。
自分が元気なときは、人に傘を差しだせばいい。
自分でもそうしなければと言い聞かせている。
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