今、最もチケットが取れない講談師の神田松之丞さん登場。
講談の魅力、さらに来年2月の真打への昇進への思い
黒木瞳さんがたっぷり伺いました。

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1月28日(月) 講談師とは
講談師とは、歴史上の人物や出来事を
現在の人に伝える“ストーリーテラー”。
内容は、ノンフィクションだが、
大きく脚色はしている部分が多く、
エンターテイメント性が高い。
2020年2月には最高位である、
真打への昇進が決定している。
子供の頃からラジオが好きで、
ラジオを通して、話す事の楽しさや
落語、講談などの演芸の魅力に気付いた。
1月29日(火) 講談との出会い
講談に出会ったきっかけは、
ラジオで落語家の立川談志さんを好きになり、
談志さんが、講談を好きだったため、
興味を持った。実際に講談に触れみて、
とても面白いのに評価されていない、
と悔しさに似た感情を覚えた。
例えば、「赤穂浪士」など、300年以上前の
侍の話を、講談師が話すだけで、
頭の中に絵が浮かんできて、
当時の心情や情景も伝わるという
講談のみが可能にする、「共感」の真髄に感動し、
今の師匠へ弟子入りを決意した。
1月30日(水) 講談の特徴
講演は、演目は事前に決めず、
当日の、お客さんの雰囲気で、
それに合う話を自分のネタの中から
選んで話すのが、主流になっている。
また、講談は一話完結の話ではなく、
連続ドラマのように、続いている話を
いくつかに分けて話すのが大きな特徴で、
5日間で300人、全く同じお客さんに
来場してもらう講演もあり、
その時の千秋楽では会場が異様な、
一体感と感動に包まれた。
1月31日(木) 家族と講談
昨年、子供を授かり、家族円満の生活を送っている。
これまでは、ほとんど休みなく働き続けるも
結果的に仕事の質を落とすことになったことを省みて、
最近は無理にでも、週に1度休みを取り、
スパなどでリフレッシュするようにしている。
休日は、家族と過ごす時間も大切にしていて、
それが講談にも生きてくると考えている。
実際に小さい子供が、出てくる話もあり、
そんなとき、自分に照らし合わせることが出来れば、
さらに芸に深みが出てくるだろうという思いもある。
2月1日(金) これからの神田松之丞
今後の目標は、師匠の持っているネタを
一つでも多く吸収し、たくさんのお客さんに
聴いてもらうこと。
そして、今は講釈場といわれる、
講談専用の部屋がないので、
講談の魅力を多くの人に知ってもらい、
講釈場を建て、そこでまた若い講談師が育つ、
というような、いい循環が生まれる事を願っている。
2020年には真打になるため、
弟子をとることも念頭に置きつつ、
言葉の伝統芸能の良さを伝えて生きたい。

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