【スタッフMの番組報告】
9月1日は防災の日。どうしてこの日が防災の日か…に関しては、多くの方がご存知だと思いますが、1923年
9月1日は関東大震災が起きた日。日本人なら誰でも知る史実も、もう発生から100年以上経過したなんて…。震災の教訓、と簡単に使ってしまいますが、自然大国日本に暮らす我々は、地震だけでなく、台風、豪雨、噴火など、常にこうした災害と隣り合わせにいます。教訓をしっかりいかして次世代につなげていこう、改めてそう思う日、それが「防災の日」、そんな風にラジオを聴きながら思っていただけたら…。
NGO世界一周!でも「防災の日」にちなみ、宮城県東松島市で防災教育などに取り組む貴凛庁株式会社代表取締役の三井(みい)紀代子さんを2週に渡ってゲストにお迎えしました。

左:貴凛庁株式会社代表取締役の三井(みい)紀代子さん
笑顔が素敵な三井さん、実は航空自衛隊出身で、その後IT社長に転身し、結婚・出産後、東日本大震災に自衛隊OBとともにがれき撤去などのボランティア活動に参加したことが、大きな転機になったとか。
被災地の子どもたちの長引く避難所生活でのストレスにあふれた表情に触れ、幼い子を持つ母としてとにかくやるせなく、なんとかしたい、地震や津波の被害で心身ともに傷ついた人たちが、生まれ育ったこの地でマイナスからプラスに持っていく拠点をつくろうと考えたんです。アイデア、行動力に満ちた三井さん、さすがです!!!
そうして廃校になった小学校を利活用してできた、防災教育ができる宿泊施設「未来学舎・KIBOTCHA」は生まれました。私も東京の人間なので、東日本大震災発災当時は、その見たこともない悲惨な映像をただただテレビで見るだけでした。東北の方に比べたら、な話ですが、私もその当時は幼稚園に通う息子の卒園前の時期で、お迎えに行って子どもを公園で遊ばせていた時に、公園の柱時計が揺れているかのような地割れするのかと思う大きな揺れを感じ、泣き叫ぶ子どもたちと砂場で丸まって待機したあの日のこと、今でも忘れません。首都圏に住んでいると
とくに災害への備えの意識が低くなりがちなので、怖かったねーで終わらせてはいけない、そこから何を教訓として、子ども達に教えていけるか、その大切さに気づかされました。
三井さんは、自衛隊経験から、ロープをつかっていかだを作り無人島までいく「防災サバイバルキャンプ」や、地震があった想定で避難所まで実際に避難する体験、座学ではなく、身体と心を使って「生き抜く力」を養うことを目的にプログラムを組み、体験後はバーベキューをして宿泊して…そんなことができるのが「KIBOTCHA」なんです。HPで見ると本当に素敵なところなので、ぜひ見てみてください!
来年で発生から15年が経つ東日本大震災。その後も台風や地震の被害が日本各地で起きています。あのとき失った大切な人、もの、風景そのすべては帰ってきません。でも新たにまた違う形の「再生」は、各々の心の中で時間をかけてできていくのかもしれません。少しでもこの地震から「再生」するために、三井さんが魂込めてつくった
「KIBOTCHA」。いつか私も足を運んでみたいと思います…。
次回の放送もお楽しみに!
貴凛庁株式会社 HP

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