あなたは、建設途中のダムへ行ったことがありますか?
一時期ニュースやワイドショーで話題になった八ツ場ダム。戦後間もない1952年、昭和27年に調査を開始してから70年近い歳月が経ち、今、正に大詰めを迎えています。これまで地元の激しい反対運動や、度重なる事業の遅れ、民主党政権下の中止表明と撤回などを経て、いよいよ来年春ごろの完成に向け順調にすすんでいます。
4月には、「八ツ場ダム」にかかる「八ツ場大橋」からバンジージャンプができる施設がオープンし、盛り上がっているようです。
そんな完成目前の「八ツ場ダム」に今観光客が押し寄せているそうです。その理由は、「八ツ場ダム」の「インフラ観光ツアー」、その名も「やんばツアーズ」!完成したら当然見ることが出来ない、工事現場の観光ツアー。
何がそんなに人気なのか? 国土交通省 関東地方整備局 八ッ場ダム工事事務所 副所長 遠藤武志さんにお話しを伺います
晴の輔 遠藤さんはバンジージャンプやられたことあるのですか?
遠藤「飛んでいる人は見ましたが、とても怖くて…挑戦できません。見ているだけです。」
晴の輔 工事も終盤になっていて、その見学者が増えているとか。
遠藤「4月、5月の2ヶ月で約7千人の方に来ていただいています。」
晴の輔 それは凄い!
遠藤「2018年度は5万5千人の方がいらっしゃいました。」
晴の輔 おお!年々増えてきている感じですか?
遠藤「そうですね。2016年は2千800人。2017年が2万9千人。」
晴の輔 昨年が5万5千人!
遠藤「3年前の大体20倍ぐらいになっています。」
晴の輔 人気の理由は何なのでしょう?
遠藤「2017年から10本のプランによる『やんばツアーズ』を作り、それが爆発的な人気になりました。一番多くの人数が参加しているのが、予約なしの『ぷらっと見学会』」
晴の輔 ぷらっと行ける。
遠藤「そうです。あと安定的な人気なのは『やんばコンシェルジュ御案内ツアー』9月まで募集していますけど、結構一杯です。」
晴の輔 コンシュルジュがいるのですね!
遠藤「地元出身の女性が担当しています。また最先端技術ツアーの『土木技術者・土木系学生向け 最先端技術の八ッ場ダム見学ツアー』があります。」
晴の輔 それはどちらかというと、お勉強というか専門的なことまで教えてくれるツアーなのですか?
遠藤「そうですね。」
晴の輔 子ども向けのツアーとかもあったりするのですか?
遠藤「『小・中学生向け まるごとやんば体験ツアー』があります。見学の前に『セメントを型に入れて』おきます。90分ぐらいの見学後に帰ってくると『小さな八ッ場ダム』が出来上がっているという、お子様向けのツアーです。」
晴の輔 ダム作りが出来るということですね。ミニダムを持って帰れるのですか?
遠藤「ミニ八ッ場ダムを」
晴の輔 目茶苦茶いろいろ考えられているではないですか!やられていることが、ほぼ旅行会社です。リピーターとかもいたりするのですか?
遠藤「何回も来られるリピーターも多いようです。1年前に比べたらダムの高さは、今より低いところにありました。このように現場が変化しているので『今年来てみたら出来上がっちゃったね』なんてことを言われること多いです。」
晴の輔 今しか見られない光景があるということですよね?
遠藤「全く水が貯まっていない景色は、夏までしか見られません。以降は水を貯め始めますので。」
晴の輔 空っぽ見ておきたいですね~。そういう楽しみ方があるんだ!
遠藤「『ずっと見ているんだよ!』とおっしゃっていただく方もいます。」
晴の輔 ファンになってしまうのですね。
遠藤「『八ッ場ダムファン倶楽部』というのがありまして(笑)」
晴の輔 えっ(笑)
遠藤「700人の方に登録していただいております。」
晴の輔 これはまさにスターダムというのでは!
遠藤「あ、なるほど(笑)さすがですね!『スターダム』使わせていただきます。」
晴の輔 ダムにファンクラブがあることに驚きです。
遠藤「工事中に一度見に来てくれたお客様が、完成した時に『説明聞いたけど、ホントに水は貯まったのかな』とまた見に来ていただけるのだと思います。」
遠藤「ダム完成後のダム湖では、水陸両用バスや観光船を計画中です。また下流の吾妻渓谷では、付け替えで廃線になったJR吾妻線を活用した、「自転車型トロッコ」を走らせる計画を進めています。ダムを見に来たら、『変わったものがあるな、乗ってみようかな』と思っていただければ。」
晴の輔 今しか楽しめない「やんばツアーズ」。完成後も新たなものでたくさん楽しみがある。
遠藤「やんばツアーズのフレーズがあります。『“いまだけ”“ここだけ”“あなただけ”』」
晴の輔 (笑) 素晴らしい!是非とも行きたいと思います。
遠藤「ご指名いただければご案内いたします。」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
今、お題が来ました!「晴の輔さんが『やんばツアーズ』のコンシェルジュになったら、お客様にどんな話をする?・・・
『ダム話』 それとも 『ムダ話』 どっちだ!?晴の輔
ふっふっふっ、へへっ、あんまり『ムダ話』が多いと、お客さん飽きてしまうでしょ。
決めました!
『ダム話』
そりゃそうですよ。いろいろ勉強してね、八ッ場ダムの話をみっちり語って盛り上げますよ。ダムの話で
今日は、「完成したらもう見られない! 八ツ場ダム見学ツアーが人気!?」というトピックスでお届けしました。水が貯まっていない空っぽのダム?見ておきたいですよね。この夏休みに行かないと!行きましょう!
そんな「やんばツアーズ」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し-
晴の輔 今の時代、外国人も多く来たりするのでは?
遠藤「『インバウンドツアー』というのもやっています。でも英語しゃべれないので『通訳連れて来たら』ご案内します。」
晴の輔 (笑) なるほど、通訳は連れてきてくださいと。今は増えているのではないですか?
遠藤「近くの『草津温泉』には中国の方でしょうか、大勢いらっしゃっています。」
晴の輔 なるほど、草津温泉に行って八ッ場ダムに行くという方も多いのですか?
遠藤「いらっしゃると思います。」
晴の輔 他にもあります?
遠藤「『ダムの水がたまる湛水地バスツアー』を現場が休みの日曜日だけやっているのですが、9月まで全て予約で一杯になっています。」
晴の輔 まだ水は満水ではないけれど、お客さんは満席 (笑)。人気ありますね~
遠藤「おかげさまで想定以上の早さで、満席になりました。」
晴の輔 いやホントに旅行会社の人と話しているようです。
遠藤「(笑) 旅行会社を経験された大学の先生から、ご指導受けております。女子大の先生ですので、『ぷらっと見学会』などはインスタ映えを意識して、ヘルメットの色が『赤とかピンクとか』。」
跡見女子大生の八ッ場ダムのコンシェルジュが解説に。インフラ観光「やんばツアーズ」を体験 インフラツーリズム“日本一”を目指す長野原町と跡見学園女子大学の取り組み – トラベル Watch https://t.co/S5jJj0ArQp
— 井上リサ (@JPN_LISA) July 19, 2017
晴の輔 (笑)
遠藤「女子大生が『インスタ映えするヘルメットがいい』というので用意したところ人気です。」
晴の輔 完全に成果が出ているのですね。ある種のアトラクションみたいですね。
遠藤「ツアーも2年前から10本にしたのですけど、『同じではダメ』とご指導受けて、半年毎に変えています。」
晴の輔 ツアーも進化している!
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