群馬県前橋市のNPO法人「まえばし農学舎」 理事長 林智浩さんに詳しく伺いました。

フランスの食育を体感したからこそ感じた日本の食育

2016年に設立された群馬県前橋市のNPO法人「まえばし農学舎」。林さんが20代のころフランスに食育事情を見に行ったことがきっかけで立ち上がりました。フランスの子供達は農家さんのところに行って、生活しながらさまざまなことを勉強するそうで、その地域の食材を大切にすることを学んでいるんだとか。フランスでは地域に愛着を持って食べ物を大切にするのが小さい頃から身についています。現在は、林さんの周りの酪農家、鱒の養殖事業、野菜農家さんなど17人がメンバーとして活動しています。

自分の手で１から作った野菜をうる「赤城キッズファーム」とは？

そんなNPO法人「まえばし農学舎」2年前から「赤城キッズファーム」という活動をしています。この活動は、子供達が1年間畑を育てるというもの。そして、育てた野菜をファーマーズマーケットで販売するそうです。以前からこういった活動は様々な場所でされていたと思うのですが、「赤城キッズファーム」は収穫体験農業体験のハイライトだけを体験させるのではなく、普段の農家がどういうことをしているのかを伝えるために行っています。そして、田植え体験というと手作業で植えて、、というイメージがあるかと思いますが、現代の農業も伝えたい。ということで、農家さんは普段これだけの機械を使っているんだよ。かっこいいんだよ。という気持ちとやりがいも伝えています。

今後NPO法人「まえばし農学舎」では、自分たちの活動を通して前橋を盛り上げる取り組みをしていきたいと考えているそうです。そして、子供達が大人になって、大切なことは「赤城山」で教わったなあ。と思い返してくれるような活動をしたい。とおっしゃっていました。