上柳昌彦 ラジオの人

2026.01.23

大竹しのぶさんの「ピアフ」を観て

先日、日比谷シアタークリエで大竹しのぶさんの「ピアフ」を観劇してきました。

大竹さんに関しては昨年に3月に「やなぎにツバメは」を新宿紀伊国屋ホールで、7月には新橋演舞場で「華岡青洲の妻」を、そして10月には「リア王」をシアターミラノ座で拝見いたしました。

どれも振り子を大きく振ったまったく異なった役を、短い期間の中で次から次へと見事に演じ切っていました。

それ以外にも新日本フィルとのおコンサートで歌ったりNHKラジオの公開収録をこなしたり、映画「TOKYOタクシー」では声のご出演と八面六臂のご活躍であります。

絶えずセリフを覚え芝居の稽古をしている印象であります。

エディットピアフの生涯を演じる「ピアフ」では20曲近い曲ももちろん舞台で歌います。

大竹さんは私とまったくの同学年です。私が高校3年の時に映画「青春の門」を観に行って織江役の人は都立高校に通う同い年の人なんだと驚いたものです。(私もうだつの上がらない都立校生でした)

朝起きれば(私は夜中ですが)体のどこかが痛くで動作が緩慢になったり、大体において私はこの8年で3回の手術入院や3週間声が出ないなど、様々体にダメージを受けているのですが、同い年の大竹さんが休憩20分を挟んで3時間の舞台を連日務める姿には、ただただ感銘を受けるばかりでありました。

大竹さんの「ピアフ」の初演は2011年で6回目の公演になるとマネージャーのNさんから伺いました。

私もおそらく6回の舞台を拝見していると思います。

「ばら色の人生」「愛の賛歌」を歌っていて眉のやたら細いフランスの有名な歌手・・・くらいの知識しかありませんでした。

芝居を観て初めてピアフの人生ってこんなに壮絶なものだったのかと驚き、そしてマリーネ・ディートリヒとは親友で、また愛し合ったボクサーのマルセル・セルダンとの悲劇的な別れと、その後のイブ・モンタン、シャルル・アズナブールらとの出合いも(他にももっと多くの人との出会いと別れがあります)知った次第です。

あれから15年、今回は今までとはまた違った感想を持ちました。若き日に歌う場をなんとか見つけ、やがて脚光を浴び、そして恋に落ちながらもつらい経験を幾度となく体験し、そして老いてゆくピアフの姿に感情を激しく揺さぶられたのです。

これまで自分が老いることなど、さして真剣に考えたこともない私も、最近では今の仕事を一体いつまで続けられるだろうかと考えることがままあることも関係してるのかもしれません。

そんな中で同い年の大竹さんが見事にピアフの年齢を演じ分け、そして歌う姿に、あぁまだまだ私もやらなければ本当に思わせて

いただきました。

今後の大竹さんのスケジュールを調べたところ、5月に日本青年館ホールで「ローズ」の公演があることがわかりました。

まだまだ走り続ける大竹さんです。私もゆっくりついて行きます・・・

20才年下のタオという青年とピアフは最後の結婚をします。タオ役の山崎大輝さんのマネージャーさんが「あさぼらけ」のリスナーであることもNさんから伺いました。

嬉しゅうございます!

 

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