上柳昌彦 ラジオの人

2024.08.02

オリンピックとラジオと

さてオリンピック、今回はニッポン放送から小永井一歩アナウンサーが現地で絶賛取材中です。

時差との闘い、セキュリティーの厳しさ、放送拠点のIBSと各競技会場と宿泊施設の移動に次ぐ移動、食事時間の確保の困難さ等々があったとしても、まじかで競技を観て試合直後の選手にインタビューできるという喜びがあるのがオリンピック取材。

大勢のスタッフで乗り込むNHKや民放テレビとは異なり、民放ラジオの場合は少数精鋭主義。

ちなみに今回はニッポン放送から2名がパリへ。しかしリポーターとしてマイクを握るのは小永井さん1名だけです。

ちなみもう1名は民放ラジオ各社の調整役で、おそらくはIBSという世界中の放送局が集まる施設でデスク業務をしていると思います。

また今回ラジオはNHKのみの中継のため、民放ラジオの実況アナウンサーは参加していません。

では「あさぼらけ」で流れる実況はどうしているかというとテレビの中継をニッポン放送で受け、その素材を編集してニッポン放送から全国に配信しています。

深夜に第4会議室を覗くと毎夜毎夜Fディレクターがずらりと並んだパソコンと大型画面の前に陣取り、各競技の進行状況をアルバイトさんと観ながらどの音声をどれくらい使うかをチェックしています。

この状況を見た仕事仲間は「Fさん、なんだか天才ハッカーみたいスねぇ」と言っていました。

これ以外にもメダルの情報や小永井さんがどのような情報を伝えるのかなどを生放送番組のディレクターと打ち合わせして調整するプロデューサーも夜を徹して働いています。

私個人としては民放ラジオのスポーツアナウンサーの実況も聴きたかったのですが、様々な大人の事情という事で今回はこのような状況になっております。

「あさぼらけ」の時間は番組準備をしながら各競技をチェックし、番組冒頭で早起きしてお聴きくださっている皆さんに、夜中にこんなことになってましたとお伝えする流れになっています。

深夜放送と朝のワイド番組が合わさったような番組ならではの展開に図らずもなっております。

引き続きご愛聴の程を!