顧客から限度を超えた激しいクレームを受ける「カスタマーハラスメント」という言葉、略して「カスハラ」もすっかり世の中に定着した昨今、「クレームの声 AIが緩和」「ソフトバンク新技術 怒りや嫌味学習し変換」という記事を毎日新聞で見つけました。
コールセンターにかかってきた電話相手の音声を、文言はそのままに声の高さや抑揚を穏やかなものにするシステムだそうです。
AIが怒鳴声や嫌味の口調を学んで音声変換して、将来的には自分に合ったトーンを選べるようにもなるとあります。
プロジェクトの代表が「怒鳴り声が『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじの声であったら怖さが減るのでは」と思いついたことが開発のきっかけになったと記事に。
暴言や理不尽な謝罪を長時間強要されるオペレータの方々の心理的な負担が少しでも軽減されればと思いますが、こんな余計なことも考えてしまいました。
「睡眠不足で二日酔いの早朝番組のラジオパーソナリティーの声が瞬時にしてはつらつとした声に変換!」「夫婦喧嘩はいったんこのシステムを間に挟んで穏やかな意見交換の場に!」
などという誤った使用法はおやめくださいと注意書きに書かれそうではありますが・・・すいません!
さて映画館にはめったに足を運ばない方も多いと思いますが今公開中のおすすめ映画です。
幼子が行方不明になってしまった夫婦の物語「ミッシング」
自分に落ち度があることをSNSでも攻め続けられる妻役の石原さとみさん。そんなものは見ないほうがよいと言いつつ妻への接し方に悩む夫役の青木崇高さんの演技は、夫婦のあり方までも考えさせられました。
129分間、ピンと張りつめた空気に終始包まれ続ける、落語「柳田格之進」をベースにした「碁盤斬り」は草彅剛さんの静と動の演技と清原果耶さんのけなげな立ち居振る舞いに引き込まれました。
「帰ってきたあぶない刑事」はまさにあの時のままの「あぶない刑事」でした。コンプラなんていいじゃないか!これだよこれという感じ。
レゲエっていいよなぁという薄っぺらな知識しか持ち合わせていなかった私はこの映画でボブ・マリーの苦悩を初めて知りました。70年代、政治的な分断とマフィアの対立で混沌とした情況のジャマイカと彼がどう向き合ったのかを描いた映画「ボブ・マリー ONE LOVE」
無関心であることの恐ろしさを淡々と描いた「関心領域」。アウシュビッツ収容所と壁一つ隔てた瀟洒な住まいで暮らす収容所所長一家の穏やかな生活。しかし壁の向こうからは様々な音が漏れてくるのです。
これから公開される作品も試写で観ましたが「フェラーリ」と「マッドマックス フュリオサ」も公開されたら是非に!
今観たいのは「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」どぇす!
配信やレンタルDVDになった際のご参考までに。

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