上柳昌彦 ラジオの人

2023.11.24

番組本「居場所は心にある」

かなり前、2023年の12月に番組開始2000回になりますよとリスナーから教えてもらいました。そりゃまた随分先の話だなぁ。場合によっては生きていなんじゃねぇかぁなどと不謹慎なことすら思っておりましたが、すいません!なんとかみなさんと無事に2000回を迎えられそうです。ありがとうございます!

これまた先の話だなぁと思っていたのは番組本「居場所は心(ここに)にある」の出版の日ですが、11月30日がすぐそこに近づいてきました。

「番組の本を出しましょう!」と前プロデューサー長浜さんから言われたのはいつの頃だったでしょうか。

最初は水曜日の「あけの語りびと」を一冊の本にまとめるという案でしたが、昨今は番組HPのアーカイブで過去の作品はすべて読めてしまうのでそれはちょっとなぁとなりました。

6年前の「定年ラジオ」の続編として私が書いてもよいけど、どうだろうねぇとあれこれ話しているうちに、私の入院手術に身内の不幸などが起こりますが、放送で触れないままに今に至っていることが積み重なっていきました。

ではそれを書いたり語ったりしましょうと長浜P。だったら「明けの~」の作家、日高さんと望月さんインタビューしてもらい書いてもらおうとか、リスナーの皆さんの人生も取材してみないか。
などなど案が出て、つまりはみんなで作る番組本というテーストがいいよねとなりました。

私の部分は「病気と身内の不幸の話かよ。なんだか湿っぽいねぇ」と言われても仕方がない内容で、しかも下半身の部位がやたらと出てきてしかも痛そうという、かなり読者を選ぶ内容となっております。

しかし3人のリスナーの「あけの語りびと」は読みごたえのある内容となっていました。聞いてみなければわからない人にはわからない様々な事情があるのだと痛感しました。

本が出来て語り忘れたことがあることに気が付きました。それは4人の番組ディレクターへの感謝の言葉です。

私は夜中に起きて生放送を担当し、収録やら打ち合わせやら資料調べ、そして映画や芝居を観て夕方帰って20時前には寝るという、いわば一つのリズムの中で生活をしています。

しかしスタッフは他にも何本も番組を持っていて、放送時間も収録の時間もバラバラ。そんな中に突如夜中にスタジオに入るということになりますから、ほとんど睡眠をとれない、もしくは寝ないで本番にという事もあります。

身体にかかる負荷は相当に大きいのですが、いつも生放送中の私をあれこれサポートしてくれますし、いろいろな企画も提案してくれます。

私の居場所はスタジオだよねという今回の本なのですが、その居場所をスタッフがプロの手で毎朝整えてくれていることに、この場を借りて心から御礼を申し上げる次第です。

第一回のサイン会を12月に開催いたしますが、これからもタイミングをみてちょいちょいできればと思っております。