「フリーアドレス」という言葉が「図書館の閲覧室のように社員が個々に机を持たないオフィススタイル」という意味であることを知ったのは最近のことです。
私はすでにニッポン放送を離れた人間ではありますが、「アナウンサールーム」に今でもデスクがあるのです。
寛大なニッポン放送のご対応に心から感謝申し上げる次第でございまするが(何時代の言葉づかいなんだ!)、いずれ近いうちに社内がフリーアドレスになるということなので、少しづつデスク周りの整理を始めてみました。
やはり送って頂いたり資料で使用した書籍とCDをどうするかという問題にいきなり直面しております。
また自分の出演した同録なども結構出てきてはてさてどうしたものかという感じです。
基本的にあまり聞き返したくないのですね。あの時「相当にオレは面白いこと言ってたんだぜ」と思って聴きなおしてみると「まぁそーでもないな」と必ずなるのです。
ただ例外もあります。タモリさんと7年間ご一緒した「タモリの週刊ダイナマイク」の「大人の疑問コーナー」です。
もちろん自分で同録を持っていた訳ではないのですが、リスナーの皆さんが当時カセットテープで録音したものをわざわざCDにダビングして送ってもらったものや、
最近ではNHK-FM「今日は一日まるごと松本隆三昧」でお世話になった放送作家の河野虎太郎さんから頂いた「大人の疑問」コーナーの同録が手元にあるのです。
デスクのパソコンで再生したことを後悔しました。イヤホンで聴いたのですが、もう面白すぎてパソコンを前にずっと笑いを必死になってこらえている怪しいおっさんになってしまいました。
「鈴虫のエサは食べられるか」「平塚のマリリンに会いたい(当時大人気だった平塚のピンサロのお姉さん)」など内容を細かく説明するまでもないおバカな疑問に真剣に答え、それをタモリさんが混ぜっ返すというコーナーです。
二人のやり取りの間にアシスタントの堂尾弘子さんと放送作家の橋克弘さんが非常に的確なチャチャを入れることによってコーナーはどんどん暴走し、その果てにたどり着いたのはいまだかって誰も到達したことのない世界であったと言っては過言でしょうか……過言だよ!
改めて20数年ぶりに聴きなおしてみると、タモリさんと私の掛け合いがかなり早く、高速掛け合い漫才の様相を呈していることを知りました。
正直言って「オレってこんなことできてたんだ」と言う感じです。
などという事にいちいち感心していたので、ちっとも荷物の整理が進みません。
年末の大掃除で畳を上げて、下に敷いてあった古新聞をしゃがんで思わず読み込んでしまう波平さんという「サザエさん」の漫画があったことを思い出しました。
来るべきフリーアドレス時代に向けて、デスク周りに貯えこんだ私物の整理はいつ完成するのでしょう……

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