上柳昌彦 ラジオの人

2015.10.29

モーターショー

東京モーターショーが始まりました。自慢ではありませんが(自慢ですが)当方、1971年からモーターショーは皆勤賞だと思います。

早くてカッコいい車にただただ憧れた時代から、免許を取ったら何に乗ろうかなぁの時代、そして具体的にどの車を購入するかの時代になり、いつかは乗りたい車は何かという目標の時代を経て、いつしか車は地球にやさしことをとにかく強調する時代になっていきます。

リーマンショックや東日本大震災の時にはアメリカのメーカーを中心に多くのメーカーが出展を見合わせ、場内が寂しくなったりもしました。

そして今回は次世代のエコカーの形はどのようになるのかということと、自動運転の展望がテーマでした。それに合わせてコンパニオンの皆さんのファッションもセクシー系から宇宙服系になり今回は普通のスーツ系が多いように感じました。

自動運転は高速道路の走行は2020年までにという目標があるようですが、その先に完全に自動運転化がある訳です。そこに至るまでの試行錯誤と法律が技術に追いつかない状況になることは避けられません。事故は誰の責任かとか、なまじ自動であるがゆえに居眠りや飲酒運転が多くなるということも考えられます。

しかしいつの日か、昔って車を自分で運転していたんだってという時代が来るのでしょう。一人一人が電話を持ったり、電話にカメラが付いたりパソコンが手のひらサイズになったり、30年前にはいつかそんな時代がくればいいなぁという程度のものが、今やこうなのですから。

一方で変わらないものがあります。新しい方法を発明したらノーベル賞ものだという話もあります。それはワイパーです。どんなに時代が進んでもワイパーの基本原理だけは変わりません。相変わらずゴムでガラスを擦ってます。

新しい車は空力学的にワイパーを見えないように収納はしていますが、やはりワイパーはワイパーです。近未来を見据えたコンセプトカーはワイパーを省略していたりします。デザイナー泣かせな存在なのでしょう。

各メーカーの中にはワイパー部門とかワイパー問題研究会みたいなものはあるのでしょうか。どなたか考えてみません?次世代のワイパーを。

という訳で、今回の展示車の中で涙がちょちょ切れたのはこちらでありました!

やはり青春時代に憧れた車になってしまう私です。