一度敗れた夢が、30年の時を経て叶ったとき、あなたは何を思いますかーー

お久しぶりです。ニッポン放送内田雄基です。

今日は、夢を追いかけたことのあるすべての方に見て欲しい来年公開の映画をご紹介します！

『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』のご紹介です！

物語は1979 年、アメリカ・ワシントン州の田舎町で始まります。主人公ドニーは兄のジョーとデュオを結成し、農業を営むドニーの父は息子たちのために畑の真ん中に音楽スタジオを自作します。家族の支えもあり、ドニーたちはこのスタジオで数々の楽曲を生み出し、情熱を詰め込んだ一枚のアルバム「Dreamin’Wild(ドリーミン・ワイルド)」が完成します。しかし、このアルバムは思うように売れず、ドニーたちは夢破れたのでした。

それから約30年。ドニーは、ある日、自分たちのつくったアルバム「Dreamin’Wild」をコレクターが見つけ、SNS上などでいわゆる“バズっている”ことを知ります。思いもよらない、30年後の成功で、ジョーや父親、家族や周りのみんなは喜びます。しかし、ドニーはどこか浮かない様子。一体どうしたのでしょうか…。

まず、この物語は実話が元になっていて、実在の兄弟デュオ「ドニー＆ジョー・エマーソン」の辿った人生が描かれています。私は一切知らずに観まして、鑑賞後に実話と知り本当に驚きました。「Dreamin’Wild」も実際のアルバムで、2008年にフィッシャーというレコードコレクターによって発掘されています。

30年前の自分が作った作品が再評価されるとどのような気持ちになるのでしょうか。私だったら恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ち半々になっただろうなと考えてみたり…。

当時の自分と今の自分、クリエイティビティの変化、周りのみんなへの想い、30年分の感情…浮かない様子だったドニーはどのようなことを考えていたのか。

この作品の主人公ドニーを演じるのは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でオスカー俳優になったケイシー・アルフレック。マンチェスター・バイ・ザ・シーの時も過去と向き合う心の傷を抱えた変わり者を演じていて、その時も彼の演技にすーっと引き込まれました。ドニーの苦悩と過去、抱く様々な想いが、表情と背中に宿っていて、ご覧になればあなたも、目が離せなくなること間違いなしです！

過去と向き合うドニーと家族が、向かう先にはどのようなどのような結末が待っているのか、是非ご覧になるときは実話であるということを忘れて楽しんでください！

『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』は2025年1月31日（金）TOHOシネマズ シャンテほか全国公開です。

公式サイト：https://sundae-films.com/dreamin-wild