小説家、エッセイスト、テレビ美術制作会社企画の燃え殻さん。

元々、普通の会社員で、休み時間にはじめたTwitterで、
ありふれた風景の中の抒情的なつぶやきが人気となり、
多くのフォロワー数を獲得。「140文字の文学者」とも呼ばれている
燃え殻さんですが、どのようにして外の世界とコネクトするようになったのでしょうか。

「『ボクたちはみんな大人になれなかった』が2017年に小説として発表されたのですが
最初は、ウェブサイト「cakes」の連載でした。
そのとき「cakes」でも小説は、2、3つしかなかったんです。
長いものは読まない。いかに行間を空けて、内容はないけど、長く滞在することが
求められていた時代で、ギッチリ書いても、しかも無名なので誰も読まないだろうと。
だから、どうせやるなら好きなようにやろうと思って
いかに横書きの長いものを読んでくれるのかというのがあったので
その時、スマホで書いたんですよ。
意地があった。
コピーをセンセーショナルにするとか
写真を入れてみようとか、その写真に手書きで文字を書いてみようとか
人がどうやったら読むのか実験的に使って、
みんながどうやったら飽きないのかを考えるのが楽しくて
小説を書いているよりもみんながどうやったら
反応してくれるのかという楽しみがありました。」

Netflix映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、
現在、シネマート新宿ほかで公開中。
そして、NETFLIXで全世界配信されています。