村西さんは、高校卒業後、上京し、英会話教材のセールスマン、
テレビゲームリース業で成功をおさめた後、裏本制作販売に転じ、
北大神田書店グループの会長に就任、「裏本の帝王」と呼ばれました。

その後、黎明期のアダルト・ビデオ業界に参入。1980年代には、その黄金期を
築き上げます。2018年には、「全裸監督（The naked director）」が
Netflixオリジナルシリーズとしてドラマ化。全世界190カ国に配信されました。

異端のアウトサイダーとして次々に新しいビジネスに手を出していった村西さん。
その時は周りに相談などしたのでしょうか？

「全くなかったですね。自分を興奮させる仕事をしたいという欲求もあったし
誰かのものを盗んだりしている訳でもないので全く罪悪感もないですよ。
ウキウキさせる仕事は、ある種の使命感。それで没頭していきました。
自分自身に問いかける。自分の歩いた道に道ができていく。
自分の先には道がない。そんな人生を歩んできています。
自分は何の資格もないので人のやらなかったことをやるしか自分の将来はないという
考えですから。かつて人類が相見えなかったことをやるのに人に相談しても
意味がわからないですね。自分自身の頭の中で考えて、
これだと思ったことをやってきて、走り続けてきたような気がしますね。」

村西さんの究極サバイバル秘録『「全裸監督」の修羅場学』は、徳間書店社より発売中です。