これまでに多くの政治家や経営者へインタビューをしてきた
日本を代表するジャーナリスト田原 総一朗さん。
その中で、この人はすごいと思った経営者とは？

「優れた経営者は人の話を聞くのがうまい。
松下幸之助は、松下政経塾を作る時に話を聞きたいと行って
京都のPHPへ行ったんですよ。
そうしたら1時間半、話を聞く。帰ってきたらまた2日後に電話あって
もう1回話が聞きたいと、盛田昭夫さんもそう。
飛行機や新幹線で乗り合わせると、
わざわざ僕の隣の方に「すいません、立ってくれませんか」と言って
僕の隣に座り、「今、日本の政治がどうなっているのか？誰が問題なのか？」聞いてきました。

一番びっくりしたのは、田中角栄にインタビューした時に
30分経っても1時間経っても始まらない。
その時、秘書に聞いたら「実は、昨日、親分が田原さんについての
資料を一貫分、3.75キロ分集めてこいと言われ、それを朝から読んでる」と。
聞くのは僕で、答えるのが田中ですよ。
インタビュアーがどんな男かを読み込んで、1時間以上遅れた。

僕もそれに影響されて政治家や経営者にインタビューする際には
出来るだけ、ある限りの資料を読んでいきます。
政治家でも経営者でも最初の言葉で、こいつここまで知ってるのか、とわかると
みんな話してくれます。

田原さんは、ジャーナリスト生活50年の集大成として
「伝説の経営者100人の世界一短い成功哲学」という本を発表されました。
こちらは、パナソニック・松下幸之助さん、ソニー・盛田昭夫さん、京セラ・稲盛和夫さん
ソフトバンクグループ・孫正義さん、ＺＯＺＯ・前澤友作さん
さらには、日産・カルロス＝ゴーンさん、グーグル・サーゲイ=ブリンさんなどなど名だたる
経営者たちの100名の名言が詰まったものになっています。