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3/15の2本目は、神戸を舞台にしたフランスのアニメーション映画
『アメリと雨の物語』

原作は、ベルギーの人気作家アメリー・ノートンの自伝的小説「チューブな形而上学」。
1960年代、神戸で生まれたベルギー人の女の子アメリの目覚めと成長を独創的な視点と豊かな色彩で描いた物語です。

もちろん、舞台は1960年代の神戸。
外交官の娘アメリは、2歳半までは“植物”と呼ばれるほど無反応な赤ちゃんでした。
しかし、ある素敵なきっかけで自我が芽生えたアメリは、子ども時代に突入し自らを「神」だと信じ、魔法のような世界を生きていました。
家政婦のニシオさんや家族との生活は、彼女にとって冒険であり、新たな発見の連続でした。
しかし、3歳の誕生日に人生を変える出来事が起こり、彼女の世界は大きく変わっていくのです…。

桜色、深い緑、空と海の青、紅葉の赤・黄、雪の白…美しい日本の四季が彩る輪郭線のない絵がとっても優しく心に沁みます。
そんな四季の表情と共に、鯉のぼりや精霊流しなど日本の風物詩も魅力的に描いてくれてありがとう!と思わずつぶやいてしまうほど素敵なのです。

自分が神さまだと思っている2歳のアメリの世界では、すべて思いのまま。ふ~っと息を吹きかけると朝もやが晴れていきますし、「咲け~」と叫べばお庭の花々が一斉に咲き乱れてくれるのです。
庭でテントウムシを見つけたり、にわか雨にずぶぬれになったり、すべてが新鮮で、毎日がキラキラ。笑ったり驚いたり泣いたり怒ったり、大忙しでクルクル変わる表情もとっても生き生きしています。
そんなアメリを見ると、2歳の時は、一体どんなことを考えていたのだろうと幼い頃の自分に尋ねたくなります。

でも、楽しいことばかりではありません。アメリは、誕生と覚醒、喜びと喪失感まで一気に経験することになるのです。一つ一つの大切な思い出と共に、数えられない思いは、アメリの心の奥深くに刻み込まれたことでしょう。
きっと、誰にでも「忘れているけれど心の奥底に横たわっている思い」があるんだろうなと思いました。
心に瑞々しさが戻ってくるような作品、アメリのように今この瞬間を味わって生きていきたいとソワソワしてくすぐったい気持ちになりますよ。

『アメリと雨の物語』
3月20日(金・祝)横浜ブルク13他全国公開
公式サイト:映画『アメリと雨の物語』公式サイト
監督:マイリス・ヴァラード、リアン=チョー・ハン
原作:「チューブな形而上学」(アメリー・ノートン著)
音楽:福原まり
声の出演(日本語吹替版):永尾柚乃、花澤香菜、早見沙織、森川智之
2025年/フランス/フランス語・日本語/77分/カラー
配給:ファインフィルムズ 映倫:G
文部科学省特別選定(中学校生徒、高等学校生徒、青年、成人、家庭向き)、文部科学省選定(小学校児童向き)東京都推奨映画
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、駐日ベルギー大使館
英題:Little Amélie or the Character of Rain
©2025 Maybe Movies, Ikki Films, 2 Minutes, France 3 Cinéma, Puffin Pictures, 22D Music

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