ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.03.08

サンデー早起キネマ『ナースコール』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

3/8の1本目は、看護師の視点で、今、世界が向き合うべき病院の現実を描くスリリングで緊迫感溢れる社会派ヒューマンドラマ
『ナースコール』

スイスのとある州立病院の外科病棟に出勤してきたフロリアは、プロ意識が高い看護師。常に人手不足の職場はただでさえ手一杯ですが、この日の遅番のシフトはいつも以上に過酷でした。チームのひとりが病欠し、看護師はフロリアとベアだけ。看護学生の指導もあります。
それでもフロリアは、不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとしますが、患者の要望やクレーム、他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られ、段々手に負えなくなっていきます。
そして極限の混乱の中、さらなる重大な試練に直面することになるのです。

息つく暇もない92分!看護師の一日の遅番シフト8時間の仕事を追っているだけなのに、まるでサスペンスを見ているようです。
『ありふれた教室』の時も思いましたが、レオニー・ベネシュは、追い詰められていく役が本当に上手です。
フロリアの背中から撮るカメラワークが多用され、自分も一緒に病棟を走り回っているようでした。

ひっきりなしに次から次へと容赦無く降ってくる新たな依頼。フロリアが本当に忙しいことを知っているので、患者も家族もワガママに見えますが、患者の立場からすれば当然でもあるのです。看護師にとっては1:多数の患者ですが、患者にとってはあくまでも1:1なんですよね。
そんな中でも、優しさと丁寧さを忘れず対応しているフロリアを尊敬せずにはいられません。

忙しさとフラストレーションマックスで、何か失敗するのでは?とドキドキハラハラ。何度も危機が訪れ、とうとう!…というシーンがあるのですが、このシーン大好きです。きっとご覧になった方はみんな「やった!」と思うはず。
これでもかというほど大変な仕事が終わって、最後の着地にはジーンときました。

いろんな背景の人がいて、それぞれ事情がある…入院病棟は、社会の縮図です。
入院したことがある方はもちろんない方も、看護師という尊い仕事に思いをはせずにはいられなくなります。
この作品、邦題は『ナースコール』ですが、原題はHELDIN=ヒロインなのです。

『ナースコール』
2026年3月6日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開

公式サイト:映画『ナースコール』公式サイト
監督・脚本:ペトラ・フォルペ
出演:レオニー・ベネシュ(『ありふれた教室』『セプテンバー5』)、
ソニア・リーゼン、アリレザ・バイラム、セルマ・ジャマールアルディーン、他
2025年/スイス・ドイツ/ドイツ語、フランス語/92分/2.00:1 (ユニビジウム)/5.1ch
原題:HELDIN/英題:Late Shift/日本語字幕:吉川美奈子
配給: スターキャットアルバトロス・フィルム
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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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