おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/7の2本目は、アリ・アスター監督の最新作。
コロナ禍でロックダウンされた小さな町の選挙戦が全米を巻き込む大事件に!
暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”
『エディントンへようこそ』

物語の舞台は、2020年、ニューメキシコ州の小さな町エディントン。
コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安は爆発寸前です。
保安官のジョーは、IT企業の誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッドと
“マスクをする/しない”で対立し、「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補!ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がり、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。
一方、ジョーの妻はネット動画の陰謀論にハマって夫婦関係は危険水域に突入です。
「正しいのは自分だけ、自分以外は間違っている」
批判と対立と憶測と揚げ足取りの応酬は、やがて、取り返しのつかない暴力と崩壊の連鎖につながっていくのです。

この作品、俳優陣がとっても豪華なんです。
保安官ジョーは、『ボーはおそれている』に続いて、アリ・アスター作品の主演を務める名優ホアキン・フェニックス。
市長テッドは、『ファンタスティック 4:ファースト・ステップ』など超大作への出演が続き、今ハリウッドで最も注目を集める男ペドロ・パスカル。

さらに、陰謀論にハマっていくジョーの妻を『ラ・ラ・ランド』『哀れなるものたち』のエマ・ストーン。
彼女が傾倒するカルト集団の教祖は『エルヴィス』『デューン 砂の惑星 PART2』のオースティン・バトラー。
すごいでしょ?…アリ・アスター作品史上最も豪華なアンサンブルが実現しました。

マスクをする/しないの小競り合いは、日本でもありましたよね。東京ナンバーの車で地方に行くと責められるとか、コロナ禍のことを色々思い出しました。
今思うとなんであんなことが?ということが沢山あって日本もすごいと思いましたが、アメリカも相当です。

『エディントンへようこそ』というタイトルとポスターの図柄から想像していたものとは全く違って驚き!
後半は、ちゃぶ台ひっくり返しのアリ・アスター節炸裂で、カオスすぎて笑えました。
そんな中、個人的には、カルト教団の教祖オースティン・バトラーが怪しい役が似合い過ぎてツボでした。
うそでしょ?という怒涛の展開で、あれよあれよという間の148分を大スクリーンでお楽しみください。

『エディントンへようこそ』
12月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:エディントンへようこそ|FILMS|A24×Happinet Phantom Studios
監督・脚本:アリ・アスター 『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』
出演: ホアキン・フェニックス、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、ルーク・グライムス、ディードル・オコンネル、マイケル・ウォード、アメリ・ホーファーレ、クリフトン・コリンズ・Jr.、ウィリアム・ベルー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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