ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.30

サンデー早起キネマ『殺し屋のプロット』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

11/30の2本目は、孤高の老ヒットマンが消えゆく記憶の中で挑む人生最期の完全犯罪
『殺し屋のプロット』

2つの博士号を取得し、元陸軍偵察部隊の将校という異色の経歴を持つ“完璧な殺し屋”ジョン・ノックスに、ある日、予期せぬ事態が降りかかります。
急速に記憶を失う病だと診断され、残された時間はあと数週間だというのです。
やむなく引退を決意したノックスの前に、父親の職業を知って縁を切っていた一人息子のマイルズが現れ、「人を殺してしまった、隠蔽してほしい」と涙ながらに訴えます。
マイルズは、16歳の娘を弄んだ男を、激しい怒りにまかせて殺してしまったのです。もちろん、現場はマイルズが犯人だと示す痕跡だらけ。
証拠隠滅は不可能だと判断したノックスが計画した人生最期の“完全犯罪”とは?
刻々と記憶が消えていく中、1ミリのミスも許されないその計画を完遂することはできるのか?

主人公ノックスを演じるのは、『バットマン』のマイケル・キートン。監督・主演・製作の三役を引き受け、まさに半世紀に及ぶ彼のキャリアの集大成とも言える作品となりました。
キートンが「何より誇りに思っているのは、登場人物たちに命を吹き込んでくれた素晴らしい俳優たちの存在だ」と話していますが、本当に錚々たる俳優陣が集まりました。

ノックスの盟友ゼイヴィアは、今も第一線で活躍する“ハリウッドの生ける伝説”アル・パチーノ。
ノックスの元妻ルビー役は、マーシャ・ゲイ・ハーデン。
息子マイルズには、『X-MEN』シリーズのジェームズ・マースデン。
ノックスと密会を重ねていたコールガール・アニー役はヨアンナ・クーリクなど、実力派俳優が集結しました。

どんどん記憶が混濁していくマイケル・キートンの演技も凄まじく、それを助けるアル・パチーノとの息の合った演技合戦に2人が初共演とは驚きでした。

ノックスが計画した完全犯罪が思いもよらないまさかの展開で、えー?そう来るの?大丈夫?失敗するんじゃ?…と、ずっとドキドキハラハラしっぱなしでした。
そして、記憶が失われていく時間との闘いの中で、命を懸けて警察を欺き息子を助けようとする男の物語は、家族の絆を取り戻す“人生の締めくくり”の物語でもあったのです。
記憶が消える前に、罪を消せ!切なすぎるラストシーンに大泣きです。

『殺し屋のプロット』
12月5日(金)より、kino cinéma新宿ほか全国公開

公式サイト:映画『殺し屋のプロット』公式サイト|12月5日(金)全国公開
監督・製作:マイケル・キートン
出演:マイケル・キートン、ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリク、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アル・パチーノ
2023年/アメリカ/英語/カラー/ビスタサイズ/115分/原題:KNOX GOES AWAY/字幕翻訳:大城弥生/映倫区分:G
提供:木下グループ 
配給:キノフィルムズ
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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