ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.16

サンデー早起キネマ『金髪』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

11/16の3本目は、岩田剛典さん主演。大人(おじさん)になりきれない教師の、皮肉と愚痴と笑いに満ちた新感覚ムービー!
『金髪』

日本独特のおかしな校則、教師のブラックな職場環境、そして暴走するSNSやネット報道という現代社会の問題を題材に、大人になり切れない教師が生徒たちに振り回されながらも成長していく物語です。
メガホンを取ったのは『決戦は日曜日』の坂下雄一郎監督。
この作品は、東京国際映画祭で観客賞に選ばれたのですが、表彰式の時の監督、とっても嬉しそうでした。
その観客が認めた作品とは…

主人公は、30歳の中学校教師・市川。のらりくらりと面倒なことをかわして生きてきました。
その日、彼の人生を大きく変える出来事が二つ起きました。
一つは、担任クラスの生徒数十人が髪を金色に染めて登校してきたこと。
「納得いかない校則を変えたい」という抗議のため金髪にした生徒たちを巡って、学校には苦情電話が殺到し、ネットニュースでも取り上げられる事態に。
もう一つは、付き合っている彼女から、考えてもいなかった結婚の話を切り出されたこと。
マスコミやネット、さらには文科省まで巻き込み大騒動になる“金髪デモ”と、彼の愚痴を聞いた彼女からの辛辣な説教で板挟みになった市川は、窮地を脱するために“金髪デモ”を計画した張本人・板緑と手を組み、とある作戦に打って出ることに…。
果たして市川は、イタい大人”から“マトモな大人”へ成長し、試練を乗り越えることができるのでしょうか?

いつまでも若いつもりの中学校教師・市川役は、話題作への出演が相次ぐ岩田剛典さん。
「今まで演じた中で多分ダントツでみっともなくてダサい主人公」と仰っていますが、爽やかイケメンのあの見た目なのに中身は…と、見事に裏切ってくれるので面白いのです。
重要な役どころ、“金髪デモ”を発案した市川の生徒・板緑には、確かな演技力でオーディションで選ばれた白鳥玉季さん。
そして、市川の彼女・赤坂を演じたのは、門脇麦さん。
「今まで演じてきた役の中で1番、辛辣なことをたくさん言ったかも」の言葉通りですが、妙に共感できます。

全体的に軽いタッチで笑えるシーンが沢山あるのに、日本の今をしっかり切り取っていてズシンと心に響きます。
大人になりきれない大人…多いですよね。もちろん私もその1人。自分はずっと変わっていないようなつもりでも、鏡をみればおばさんですし、中身も面倒臭い大人になっているのだろうなと反省しました。
歳を重ね変化した自分を受け入れられた時、本当に大人になれるのかもしれませんね。
この機会に市川と一緒に学びませんか?

『金髪』
2025 年 11 月 21 日(金)、全国公開

公式サイト:映画『金髪』オフィシャルサイト
主演:岩田剛典
⽩⿃⽟季、⾨脇⻨、⼭田真歩、田村健太郎、内田慈
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:世武裕⼦
配給:クロックワークス
2025 年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/103 分/G
©2025「金髪」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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