ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.16

サンデー早起キネマ『赤い風船 4K』『白い馬 4K』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

11/16の最初は、純粋な少年たちの物語、フランスの奇跡の名作が4Kデジタル修復され2本立てで公開
『赤い風船 4K』『白い馬 4K』

初公開から約70年の時を経た今だからこそ実現した4Kデジタル修復技術で、“伝説の映像詩人”アルベール・ラモリスの名作『赤い風船』と『白い馬』が、細部まで深く再現され、鮮明な美しさで甦りました。

今も多くの方に愛されているアルベール・ラモリス監督は、1947年、短編ドキュメンタリーで映像作家デビュー。
『赤い風船』『白い馬』の二作品で、世界的に高く評価されました。
1960年には、ヘリコプターに耐震装置をつけた“ヘリヴィジョン”を開発し、様々な作品を監督しましたが、1970年、撮影中のヘリコプター事故で48歳の若さでこの世を去りました。

彼の作品に出演するだけでなく、常に撮影に同行しその仕事を傍らで見守り続けた息子のパスカルさんが、4Kデジタル修復にすべての愛と才能を注ぎ込んで、リバイバル公開が実現したのです。

『赤い風船 4K』は、ある朝、学校に行く途中で、パリの街に漂う不思議な赤い風船と出会った少年の物語。
楽しそうにじゃれ合う少年と風船が可愛いのなんのって!風船はまるで生きているようです。
パリのくすんだ街並みに映える真っ赤な風船の色彩やCGもない時代にどうやって撮影したのか、不思議な映像はまるで童話のよう。最後にあ~っと声をあげたくなる素晴らしい35分の作品です。
1956年カンヌ国際映画祭短編パルム・ドール(最高賞)、アカデミー賞・脚本賞を受賞しました。

『白い馬 4K』は、南仏の大湿地帯カマルグ地方を舞台にした、群れを率いる荒々しくも気高い野生の白い馬と漁師の少年の友情物語です。
こちらは冒険小説のようなモノクロが美しい40分。ラストシーンには思わず見とれてしまいました。
1953年カンヌ国際映画祭短編グランプリ(最高賞)を受賞しています。

“映像詩人”という名にふさわしいノスタルジックでメルヘンチックな映像は、今見るととても新鮮で、心が洗われるようです。
こんなギスギスした世の中だからこそ、是非ご覧頂きたいです。

二作品の公開を記念して、<映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界>として代表作3作品(『小さなロバ、ビム 4K』『素晴らしい風船旅行 4K』『フィフィ大空をゆく4K』)も公開されることになりました。
こちらも是非チェックして下さいね。

『赤い風船 4K』『白い馬 4K』
11/14(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

公式サイト:映画『赤い風船 4K』『白い馬 4K』公式サイト
配給:セテラ・インターナショナル

『赤い風船 4K』 4K版日本初公開 
第29回アカデミー賞®脚本賞受賞/第9回カンヌ国際映画祭短編パルム・ドール(最高賞)受賞/1956年度ルイ・デリュック賞受賞
監督・脚本:アルベール・ラモリス 
出演:パスカル・ラモリス、サビーヌ・ラモリス、ジョルジュ・セリエほか
Le Ballon Rouge/1956年/フランス/仏語/35分/カラー/スタンダード
© Copyright Films Montsouris 1956

『白い馬 4K』 4K版日本初公開 
第6回カンヌ国際映画祭短編グランプリ(最高賞)受賞/1953年度ジャン・ヴィゴ賞受賞
監督・脚本:アルベール・ラモリス 
出演:アラン・エムリー、パスカル・ラモリス、ローラン・ロッシュほか
Crin Blanc/1953年/フランス/仏語/40分/白黒/スタンダード
© Copyright Films Montsouris 1953

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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