ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.02

サンデー早起キネマ『モンテ・クリスト伯』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

11/2の2本目は、時代を超えて愛される名作の映画化!愛と憎しみのエレガント・スペクタクル
『モンテ・クリスト伯』

Ⓒ2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 – Photographe Jérôme Prébois

原作はもちろん、文豪アレクサンドル・デュマが執筆した「巌窟王」の名でも知られる傑作小説です。
“復讐劇の金字塔”とも称されるドラマチックな展開は、ロマンス、サスペンス、アクションの枠を超え、激しい情念が渦巻く“究極の人間ドラマ”として、現代の私たちの心をも揺さぶります。

Ⓒ2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 – Photographe Jérôme Prébois

さて、その物語とは…1815年、将来を約束されたマルセイユの若き航海士エドモン・ダンテスは、ある策略により無実の罪で投獄され、次第に生きる気力さえ失っていきます。絶望の中、脱獄を企てる老司祭と出会い、希望を取り戻していきます。司祭から学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明けられるのです。
やがて奇跡的な脱獄に成功したダンテスは、莫大な財宝を手にし、謎に包まれたイタリアの大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリの社交界に姿を現します。そして、20年前に自らの人生を奪った3人の男たちに巧妙に近づいていくのです…。

Ⓒ2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 – Photographe Jérôme Prébois

主人公エドモン・ダンテス役は、『イヴ・サンローラン』でセザール賞主演男優賞を史上最年少で受賞したピエール・ニネ。驚きの変装術や冷酷な計画を駆使する男を優雅かつ繊細に演じました。淡々とした復讐に怖さを感じたほどです。
この作品には、自分たちにも訳があってダンテスの復讐に加担する若者も登場するのですが、アナマリア・ヴァルトロメイとジュリアン・ドゥ・サン・ジャンがとてもよかったです!彼らがいることで、救いがあり、後味が良い作品に仕上がっているのです。

Ⓒ2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 FILMS – FARGO FILMS

実はこの作品、長さはなんと178分!ほぼ3時間。戦々恐々として見たのですが…え?もう終わっちゃった…なんと短く感じたことでしょう。でも、むしろ、デュマの超大作を3時間にまとめたことがすごいですよね。
美しい映像も見どころ。衣装はもちろん、お屋敷とお庭が素敵でした。
あらゆる娯楽ジャンルの要素を網羅したスペクタクルを追求しながら、フランス映画ならではの甘美なエレガンスをまとった仕上がりは、まさに“究極の映画化”。
壮大なエンターテインメント、深まる秋に、是非、ご覧頂きたい作品です。

『モンテ・クリスト伯』
11月7日(金)より TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

公式サイト:映画『モンテ・クリスト伯』オフィシャルサイト
監督:マチュー・デラポルト、アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール
原作:アレクサンドル・デュマ
出演:ピエール・ニネ、バスティアン・ブイヨン、 アナイス・ドゥムースティエ、アナマリア・ヴァルトロメイ、 ロラン・ラフィット、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、パトリック・ミル、ヴァシリ・シュナイダー、ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン
2024年/フランス/178分/シネマスコープ/5.1ch /原題: Le Comte de Monte-Cristo /字幕:手束紀子/
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ/配給:ツイン
© 2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 FILMS – FARGO FILMS

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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