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10/19の3本目は、主演はフランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴ。日本を舞台に迷える大人たちの希望と再生を描いたヒューマンドラマ
『SPIRIT WORLD-スピリットワールド-』

シンガポールの鬼才エリック・クー監督が、2019年の『家族のレシピ』に続き手掛けた作品です。去年、群馬県高崎市と千葉県いすみ市で撮影されました。
主演のカトリーヌ・ドヌーヴさんが演じるのは、コンサートのためやって来た日本で突然死し、彷徨える魂となったフランス人歌手・クレア。同じく亡くなり魂となった堺正章さん演じるユウゾウと出会い、二つの魂が、ユウゾウの息子・竹野内豊さんが演じるハヤトの旅を見守る…というお話です。

ユウゾウが亡くなったと連絡を受け、ハヤトは故郷の高崎に帰ります。父の部屋で発見したのは、「離婚した母に思い出のサーフボードを届けてほしい」というユウゾウの遺言と、クレアのコンサートのチケットでした。
父の代わりにコンサートに行くハヤト。しかし、その翌日、クレアが突然亡くなったと報道されます。ハヤトは遺言に託した父の思いを果たそうと、幼い頃家を出た母を探す旅に出ます。
一方、死後の世界で彷徨うクレアは、ユウゾウと共に見えない存在としてハヤトの旅を見守ることに。
家族、仕事、人生…様々な葛藤を抱える中、旅路でハヤトが辿り着く答えとは？そして、クレアが導く“奇跡”とは？

カトリーヌ・ドヌーヴさん、堺正章さん、竹野内豊さんのほかに、幼い頃家を出た母親に風吹ジュンさん、その夫にでんでんさん、さらに斎藤工さん、そして、日本の音楽界を代表する鈴木慶一さん、細野晴臣さん、久保田真琴さんも登場します。

カトリーヌ・ドヌーヴさん、年齢を重ねた美しさが際立つ方です。
堺正章さんとの二人芝居のシーンが多いのですが、ドヌーヴさんのフランス語と堺さんの日本語での会話に全く違和感がないのです。お二人の芝居の上手さゆえに成せる技なんですよね。
昇天できず現世に留まるクレアとユウゾウの魂がハヤトの人生を救う一方で、また二人の魂も救われる…とても不思議ですが、お盆やお彼岸を大切にする日本に暮らす私たちにはしっくりくる世界観です。

『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』
10月31日(金)より全国拡大公開
10月10日(金)よりＴＯＨＯシネマズ シャンテにて先行公開

公式サイト：映画『SPIRIT WORLD　-スピリットワールド-』オフィシャルサイト
出演：カトリーヌ・ドヌーヴ　竹野内 豊　堺 正章　風吹 ジュン
でんでん　鈴木 慶一　五島 舞耶　吉田 晴登　細野 晴臣　久保田 麻琴　斎藤 工
監督：エリック・クー
脚本：エドワード・クー／金沢知樹（脚色及び日本語監修）
配給：ライブ・ビューイング・ジャパン
配給協力：ラビットハウス
2024年／日本・シンガポール・フランス合作／カラー／ビスタサイズ／5.1ch／97分／映倫区分：G
©L. Champoussin /M.I. Movies /©2024「SPIRIT WORLD」製作委員会