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4/13の3本目は、自分の最期をどう迎えたいか、選択肢が広がります…在宅緩和ケアを選択したがん患者の方たちとその家族に密着したドキュメンタリー
『ハッピー☆エンド』

「在宅緩和ケア」は、心と身体の苦痛をやわらげ、自宅で自分らしい生活を送れるようにするケアのこと。
過酷な延命治療で苦しむことなく、痛みのない日常生活を続けられる在宅緩和ケアという選択肢は、病院の面会が禁止されたコロナ禍を経た今、大きくクローズアップされています。

舞台は、在宅緩和ケア医師・萬田緑平先生の群馬県にある診療所と患者さんたちのご自宅。
作品に登場される5人の患者さんたちは、末期がんで余命宣告され、病院での治療をやめて自宅で過ごしています。
在宅ケアで2,000人以上看取った経験のある萬田先生の適切な指導のもと、薬と家族の力で、時にはお酒を嗜んだり、食べたいものを食べたり、ゴルフをしたり、旅行したり、ペットと過ごしたり…自然体で最期まで生き抜く姿が映し出されます。
同時に、自宅で一緒に過ごす家族にとっては、気持ちが整理できる時間でもあったのです。

メガホンを取ったのは、『いただきます』『夢みる小学校』で教育、農業、食育を描いてきたオオタヴィン監督。
闘病生活の記録ではなく、人間の精一杯生き抜く輝きを映し出しています。
そして、佐藤浩市さんと室井滋さんの温かなナレーションが響きます。

病床に家族が集まって泣きながら最期を看取る…改めて尊いことだと思いました。昔は、当たり前だったのですよね。
樹木希林さんの生前の講演のシーンもあるのですが、「死は日常なんです」という言葉に納得しました。
登場される皆さんは、本当にハッピー☆エンドを迎えられました。痛みがなければ好きなことができて毎日が楽しい…そんな毎日の中で最期を迎えたら、「ありがとう」って言いながら笑顔で逝けそうな気がします。
そして、残された家族は、とても悲しいのだけれど、どこかやり切った清々しさも感じられました。
見送られる側も見送る側もひとつの理想形かもしれません。

「患者本人が、好きなように、望むことをサポートする」という萬田先生の考え方が裾野まで広がって、一人暮らしでも病院でも、そんな最期を迎えられる選択肢が増えてくれたらと思います。
萬田緑平医師と5つの家族が教えてくれた「在宅緩和ケア」という選択肢。希望あふれる涙と笑顔のハートフル・ドキュメンタリーは、よりよく今を生きるためのヒントが沢山詰まっています。

『ハッピー☆エンド』
4 月 18 日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
公式サイト: オオタヴィン監督最新作! ハッピー★エンド
出演|萬田緑平(在宅緩和ケア医) 樹木希林
ナレーション|佐藤浩市 室井滋
エンディングテーマ|ウルフルズ「笑えれば V」
監督|オオタヴィン
製作|まほろばスタジオ
配給|新日本映画社
2025|日本|85 分|カラー|16:9|ステレオ|
Ⓒまほろばスタジオ

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