おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
3/2は、感動の実話を元に描かれた3本をご紹介。
1本目は、ボブ・ディランの人生の重要な数年間を描く
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

20世紀最大の詩人でありパフォーマー、かつ今なお現役のミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ボブ・ディラン。
この物語は、ボブ・ディランがニューヨークに出てきてからアーティストとして大成し、次へのステップへ足を踏み入れるまで、1961年から65年の激動の数年間を描いています。

1961年、米ソ冷戦や公民権運動から若者文化の興隆など、社会・文化が大きく変わる激動の時代。
ギターを抱えヒッチハイクでNYにたどり着いたのは、何者でもなかった19歳の1人の青年ボブ・ディラン。時代の心を掴んだ数々の歌でスターダムを駆け上り、“フォーク界のプリンス”“若者の代弁者”として時代の寵児となりますが、止まることない彼の創造性はフォークの枠を超えていきます。
しかし一向に変わらない周囲からの期待とレッテルにフラストレーションが募ったボブ・ディランは、型破りな新しい音楽を作り出します。
1965年夏、その新曲を携えて向かったニューポート・フォーク・フェスティバルの舞台…彼はどんなパフォーマンスを見せたのでしょうか?そして周りの反応は?

ボブ・ディランの神話的な若き日々を再現したのは、ハリウッド新時代のスーパースター、ティモシー・シャラメ。
パンデミックなどで撮影は5年間延期されましたが、そのおかげで彼は、ギターとハーモニカをマスター、ボイストレーニングで歌を習得、ボブ・ディランになりきって、全ての歌唱シーンを現場で、ライブで歌うという圧巻のパフォーマンスを見せてくれたのです。神がかったような半端ないティモシー・シャラメの魂の演技に、心が震えます。
ボブ・ディラン本人はXで「ティミーは卓越した俳優だから、きっと完璧に信憑性のある私になっているに違いない」とつぶやいたそうです。仰る通り!

さらに、ボブ・ティランの人生に深くかかわるミュージシャンたちも錚々たるメンバーが演じるとともに、歌も演奏も見事にやってくれました。当時の音楽に浸れること間違いなし!
そのメンバーは、ピート・シガー役にエドワード・ノートン、ジョーン・バエズにモニカ・バルバロ、ジョニー・キャッシュにはボイド・ホルブルック、ウディ・ガスリーはスクート・マクネイリーなど。
また、ディランの恋人シルヴィをエル・ファニングが演じ、時代を象徴するカップルを見事に表現しています。

監督は、『フォードvsフェラーリ』『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』など、実録モノの名作を送り続ける名匠ジェームズ・マンゴールド。
ボブ・ディランの数年間の伝記映画であると同時に、激動の1960年代を生きる若者の葛藤や成長、さらには当時音楽がどれほど社会と結びついていたのかなど、“あの頃のアメリカ”がすべてが詰まった1本です。

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
公式サイト:名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN | Searchlight Pictures Japan
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

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