ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.02.23

サンデー早起キネマ『かなさんどー』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/23は、タイプは違えど心が震える日本の愛の物語を3本ご紹介。

1本目は、お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督がルーツ沖縄を舞台に6年ぶりに放つ、胸がジーンと熱くなる夫婦と親子の愛の物語
『かなさんどー』

タイトルの“かなさんどー”は、沖縄の方言で“愛おしい”という意味。
夫婦の強い愛を歌う沖縄民謡の曲のタイトルでもあリます。

妻・町子を失った父・悟は、年齢を重ね認知症を患っていました。
娘の美花は、母が亡くなる間際にかけた電話にでなかった父を、7年経った今も許せずにいます。飲み歩いて帰って来ない父を待ち続けた母のことも、母に迷惑をかけ続けた父のこともずっと理解できないままです。
そんな父がもう長くはないとの知らせを受け、故郷・沖縄県伊江島へ帰ってきた美花は、島で過ごすうちに、両親と過ごした日々、母と話したことなどを思い出していきます。
そして、鏡台の引き出しで見つけた母の日記帳。そこに記してあったのは、母の本当の想い、そして父と母だけが知る<愛おしい秘密>だったのです…。

主人公の赤嶺美花役は、NHKの「ちむどんどん」「光る君へ」など、若手女優として幅広く飛躍し続けている沖縄出身の松田るかさん。
美花の母・町子は堀内敬子さん、美花の父・悟には浅野忠信さん。
他にも沖縄の俳優さんが沢山出ていらして、みなさんとっても大らかで温かくて可愛らしくていいんです!

照屋監督は、「人は後〈悔の念〉を抱きながら老いていく。死に際に、もし〈許し〉が得られたのなら…。〈人の死〉をどう見送ってあげるのか?〈許し〉という愛のかたちを僕なりに表現してみた」と話しています。
身近な人を亡くした経験がある方なら、思い当たることばかりです。
ああすればよかった、こうした方がよかったかも…後悔せずに見送るなんてできないですもんね。

オール沖縄ロケで撮影された映像は、島の美しい自然と文化、そして島の人々の温かさに満ちています。
波の音と三線のメロディ、時間…すべてがゆったりと流れる中、母の死を経験し、父の死に直面している美花が、思い出を通して過去をもう一度追体験することで、
見えてくるものがあるんです。大人になったからこそ、わかることってありますよね。あの時のお母さん、お父さんはこんな気持ちだったんだ…美花の思いが自分の思いと重なり、泣けてきます。
特にラストシーンは大号泣です!笑って泣いて、見終わった後には大切な人のことを思い出し、きっと会いたくなりますよ。

『かなさんどー』
公開中

公式サイト:kanasando.jp/
キャスト:松田るか、堀内敬子、浅野忠信
Kジャージ、上田真弓、松田しょう、新本奨、比嘉憲吾、真栄平仁、喜舎場泉、うどんちゃん、ナツコ、岩田勇人、さきはまっくす、しおやんダイバー、仲本新、A16、宮城恵子、城間盛亜、内間美紀、金城博之、前川守賢、島袋千恵美
監督・脚本:照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)
2024年/日本/日本語/86分/G
配給:パルコ   
©︎「かなさんどー」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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