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2/9は、先が読めない展開にドキドキハラハラ!史実を元に描かれる3本をご紹介。
3本目は、史実を基に描かれる、ある“家族”の〈愛の軌跡〉を辿る感動の物語
『愛を耕すひと』

原作は、イダ・ジェッセンの史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara(英題)」。

舞台は1755年のデンマーク。貧しい退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、〈貴族の称号〉を得るため、長年不可能とされた広大な荒野の開拓にひとり名乗りを上げます。
それを知った有力者のシンケルは、自らの勢力が衰退することを恐れ、その土地の所有権を主張し開拓を阻止しようと立ちはだかります。
さらに彼のもとを逃げ出した使用人のアン・バーバラがケーレンのもとに身を寄せていることがわかると、さらに残虐になるシンケル。
そんなある日、ケーレンの家に泥棒が侵入。犯人は、両親に捨てられたタタール人の少女アンマイでした。肌の色が黒いため“不吉な子”と虐げられる孤独な少女は、やがてケーレンとともに暮らすように。
襲い掛かる厳しい自然の脅威とシンケルの非道なまでの仕打ちに抗いながら、彼女たちとの出逢いによって、頑なに閉ざしていたケーレンの心に大きな変化が芽生えていきます。
そして、過酷な試練の中にいても〈春の訪れ〉を信じ続けた彼らが見つけた希望とは――?

とにかく役者さんが素晴らしいのです!ルドヴィ・ケーレン大尉は、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン。荒野を覆いつくす冷たい氷がだんだん溶けていくかのような感情の移ろいと、言葉少なに目や体で語るマッツの豊かな表情に魅了されます。

ケーレン大尉の宿敵シンケル役は、デンマーク作品を中心に活躍するシモン・ベンネビヤーグ。執念深くケーレンを追い込むその悪逆非道ぶりは、見事としか言いようがありません。

そんなシンケルの元から逃げ出した使用人の女性アン・バーバラを演じるのは、アマンダ・コリン。過酷な試練の中でも信念を貫き通す彼女の力強さと毅然とした姿に心打たれます。
マッツが「この映画の心臓部分」だと語る少女アンマイには、スウェーデン出身の子役メリナ・ハグバーグ。天真爛漫でキュートな姿は、この作品の一筋の光です。

シンケルさえいなければ、私利私欲に走る役人たちがまともだったら…あんなことにはならないのに~!と地団駄を踏みながらも、運命に翻弄される彼らを心から応援している自分に気づきます。
未開の荒野を耕し、自分の心も耕していたケーレン大尉、涙でかすむラストシーンを見届けながら、なんて素晴らしいタイトルなんだとしみじみしました。

『愛を耕すひと』
2025年2月14日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト:映画『愛を耕すひと』オフィシャルサイト 2025.2.14 Fri. ROADSHOW
配給:スターキャット、ハピネットファントム・スタジオ
ⓒ2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB

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