ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.02.09

サンデー早起キネマ『セプテンバー5』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/9は、先が読めない展開にドキドキハラハラ!史実を元に描かれる3本をご紹介。

2本目は、平和の祭典、1972年のミュンヘン・オリンピックで起きた衝撃の実話!極限の状況でテロと対峙した人々の1日を描くノンストップ・サスペンススリラー
『セプテンバー5』

憶えている方もいらっしゃるでしょう、ミュンヘン・オリンピックで起きたイスラエル選手団の人質テロ事件。この事件の顛末を生中継したテレビクルーたちの視点から描いたのがこの作品です。
『HELL』のティム・フェールバウムが監督・脚本を手がけ、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされました。

 1972年9月5日ミュンヘン・オリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団9名を人質に立てこもるテロ事件が発生します。全世界が固唾を飲んで見守った歴史的なTV中継を担ったのは、なんとニュース番組とは無縁のスポーツ番組の放送クルーたちでした。 過激化するテロリストの要求、機能しない現地警察、錯綜する情報、中継チームは極限状況で選択を迫られる中、刻一刻と人質交渉期限は迫っていくのです…。

テロが起きるとアメリカABCのスポーツ番組チームは、その後の22時間に渡る生中継を担当し、スポーツ報道からライブニュース報道に迅速に切り替える必要に迫られました。
舞台は、ほとんどがテレビスタジオの副調・コントロールルーム。
歴史的なテレビ中継が進むにつれ、どこまで画面に映し出していいのか?本当に正しい情報なのか?テレビを見ているテロリストたちに警察の動きが筒抜けになるのでは?など、どんどん問題がでてきます。
テレビに映し出される当時の実際の映像と采配を振るうテレビクルーたちの緊張感が手に取るように伝わってきて、実際に私たちもクルーの一員になりその場で目撃しているようです。

9億人が見たという世界初テロ生中継の裏側で何が起きていたのか?
今では当たり前のように中継される世界中の事件、事故。この生中継は、その後の報道の在り方を一変させました。
さらに、テクノロジーの進化やSNSの普及で人類全体がメディアになりえる現代、報道の自由、事件当事者の人権、報道による結果の責任は誰にあるのか?など道徳や倫理観を改めて鋭く問いかけます。
放送に携わる者として、改めて慎重に取り組みもうと襟を正しました。

『セプテンバー5』
2025 年 2 月 14 日(金)公開

公式サイト:映画『セプテンバー5』公式サイト
監督・脚本:ティム・フェールバウム 『HELL』、『プロジェクト:ユリシーズ』
出演:ジョン・マガロ『パスト ライブス/再会』、ピーター・サースガード『ニュースの天才』、レオニー・ベネシュ『ありふれた教室』、ほか
全米公開:2024 年 11 月 29 日 /原題:SEPTEMBER 5
配給:東和ピクチャーズ
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    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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