おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/22は、それぞれの時代を切り取った作品と映画祭をご紹介。
2つ目は、映画祭です。
37 歳でこの世を去った銀幕のスター 市川雷蔵の映画デビュー70 周年記念
『市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき』
『眠狂四郎炎情剣』©KADOKAWA 1965
映画会社・大映の看板俳優として一世を風靡した銀幕のスター市川雷蔵。1954年、歌舞伎俳優から映画俳優に転身します。歌舞伎役者としての素養に裏打ちされた豊かな表現力と、時代劇から現代劇まで幅広い役柄をリアルに具現化する高い演技力、品格ある佇まい、美しい殺陣で人気を博しました。
残念ながら37歳の若さで逝去、わずか15年間の映画俳優人生で約160本の名作を残しました。
日本映画の成熟期といえる 1950~60年代の大映のスタッフたちの高い技術力と卓越したセンスがつまった雷蔵の出演作品は、今も多くの映画ファンを魅了しています。
『陸軍中野学校』©KADOKAWA 1966
今年春には MoMA(ニューヨーク)、シネマテーク・フランセーズ(パリ)で出演作品が多数上映、絶賛されるなど、海外での評価もより高まっている「雷蔵映画」、必見です!
市川雷蔵の出演作品の劇場上映は、5年に一度映画祭でのみという貴重な機会。
今回の映画祭では、4Kデジタル修復版初披露の、『新源氏物語』『華岡青洲の妻』、『陸軍中野学校』、『眠狂四郎炎情剣』を含む37作品が一挙に上映されます。
『新源氏物語』©KADOKAWA 1961
その中から『新源氏物語』を観ました。
光源氏を演じたのは、もちろん市川雷蔵!源氏の愛を求める女性たちは…桐壺・藤壺に寿美花代、葵の上に若尾文子、朧月夜は中村玉緒、末摘花に水谷良重と美と個性にあふれた布陣。
個人的には、若尾文子さんの美しさに圧倒され、中村玉緒さんの可愛らしさに頬が緩みました。
驚いたのは、十二単の胸元がかなり空いていて、お色気ムンムンだったこと。なかなかお目にかかれないエロティックなのに品のある映像、自由奔放な恋愛スタイルにもドキドキしました。
もちろん、市川雷蔵の魅力も堪能できます。物言いも動きもしっとり優しくて、“たおやか”という言葉がピッタリです。
『華岡青洲の妻』©KADOKAWA 1967
市川雷蔵の魅力といえば、美しさがよく上げられますが、実は、なんにでもなれる、どのようにでも見えるというところではないでしょうか。
メイクで変わるのはもちろん、身のこなしや雰囲気も作品によって全く違うんです。
この映画祭で、彼の新たな魅力を発見してください。
37歳でこの世を去った銀幕のスター市川雷蔵が、日本映画界のプロたちと作り上げた“極上の夢”、この機会にぜひ!
『市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき』
12/27(金)より角川シネマ有楽町ほか順次公開
公式サイト:市川雷蔵映画祭|トップ
配給:KADOKAWA
©KADOKAWA
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