おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/8は、男性主人公のロマンを感じる作品を3本ご紹介。
3本目は、中国から届いた笑いと涙と切なさが詰まった感動作。
主人公は廃刊寸前のUFO雑誌編集長。誰に何を言われようと宇宙人の存在を信じて進み続ける、爆笑と感動の胸アツ奇想天外ロードムービー!
『宇宙探索編集部』

30年前の宇宙ブームも去り、かつての人気UFO雑誌[宇宙探索]は廃刊の危機にありました。
数少ないファンの支えはあるものの、電気代さえ払えないほどの存続の危機を迎えていたのです。
そんな時、[宇宙探索]の編集長タンは、中国西部の村に宇宙人が現れたという情報を掴み、
仲間たちを引き連れて西へと向かいます。
そこで彼らを待ち受けていたのは、予想と人智をはるかに超えた出来事だったのです…。
人に何を言われようと、バカにされようと、夢を信じて進む宇宙探索編集部。
果たしてタンたちは本当に宇宙人に出逢えるのでしょうか?
そして、タンを宇宙探索に向かわせる原動力、彼の心の奥にある想いとは?

何と言ったらいいのか…とても衝撃的で、こんな作品観たことないです!待ってました!
観始めて5分後にはお腹を抱えて大笑い!でも、物語が進むにつれて、コミカルなのに哀愁が漂い、誰しもが思い当たる深~い壮大な心の旅に向かうのです。
びっくりしたけど、とっても面白かったですし、編集長のタン先生が純粋でかなりキュートでした。

子供の頃は、宇宙人は絶対いるって信じていませんでした?
でも大人になるに従い、現実世界の凄まじい破壊力にあっけなく夢は消え去り、宇宙人の存在を考えることさえも忘れてしまった…そんな私たちに、心の底からどうしようもなくワクワクする何かを思い出させてくれるのです。

爆笑しちゃうバカバカしいシーンは沢山あります。
タン先生が、テレビの砂の嵐を宇宙からの信号だと信じていたり、大切にしている30年前の宇宙服を着せられてとんでもない事件が起きたり、宇宙人を探しに行った先で鍋を頭に被った少年に出くわしたり…とにかくハチャメチャでゲラゲラ!
ただ、それだけではないのです…うっかり涙しちゃうような、胸がジーンと熱くなるシーンもあります。

こんな素敵な物語を作り上げたのは、1990年生まれのコン・ダーシャン監督。
大学院の卒業制作を基にこの作品を練り上げ、若くして一気に中国映画界の大注目監督になりました。
中国に実際にあるUFO雑誌をモデルにしています。日本にも「ムー」という素晴らしい雑誌がありますが、なんと「ムー」がこの作品とコラボしてるんですよ。嬉しくなっちゃいました。
音楽の使い方も秀逸!ハチャメチャだけど、面白くて感動!観たら純粋な心を取り戻せそうな傑作です!

『宇宙探索編集部』
10月13日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
公式サイト:https://moviola.jp/uchutansaku/
原題:宇宙探索編輯部|英語題:Journey to the West|2021|中国映画|118分|1.78:1|5.1ch
監督:コン・ダーシャン(孔大山)
出演:ヤン・ハオユー(楊皓宇)、アイ・リーヤー(艾麗婭)、ワン・イートン(王一通)、ジャン・チーミン(蒋奇明)、ション・チェンチェン(盛晨晨)
字幕:磯尚太郎|字幕協力:大阪大学外国語学部 古川裕|配給:ムヴィオラ
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