おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
5/14は、突然の不条理に出くわした人々を描いた３本をご紹介。

本目は、ナオミ・ワッツ主演、最初から最後までドキドキハラハラが止まらない！
スマホひとつだけで事件の解決に挑む予測不能な新感覚のシチュエーションスリラー
『デスパレート・ラン』

愛する夫を交通事故で亡くしたエイミーは、高校生の息子と小学生の娘のために、美しい自然に囲まれた小さな街レイクウッドで平穏な生活を取り戻そうと懸命に働いています。
ある朝、エイミーは学校に行かないと寝ている息子を置いて、ジョギングに出発！人里離れた深い森の中を走っていると、スマホに緊急速報が届きます。なんと息子が通う高校で銃の立てこもり事件が発生し、街は大混乱に！しかも、自宅にいたはずの息子が巻き込まれている可能性があるというのです。
助けも移動手段もない中、エイミーは愛する息子を救うため、たった一つのスマホを手に街に向かって走ります！知人や仕事先、警察など、考えられるあらゆるところに連絡し、情報を集めながら。
息子がいる町中の高校から何マイルも離れた場所で、スマホ一つで時間との戦いに挑むエイミー。果たして、無事息子を救い出すことができるのでしょうか？

実生活でも二児の母親であるナオミ・ワッツの緊張感あふれる渾身の演技に圧倒されます。森の中を走るエイミーとスマホから聞こえてくる数人の声、登場人物はほとんどいません。事件を知ったパニックから恐怖、そして思いがけない展開に母としての無力感まで…様々な感情に揺れ動きながらも、ほぼ全編スマホを駆使しながら走り続ける体当たりの演技！今年55歳、撮影当時でも50歳を過ぎてからのこのパワー！すごいの一言。

監督は『ソルト』『ボーンコレクター』など、サスペンスやアクション、歴史ドラマなど様々なジャンルの映画を手掛けるオーストラリアの巨匠フィリップ・ノイス。
同郷のナオミ・ワッツとのタッグを熱望していましたが、コロナ禍でロックダウン！そんな中で監督が思いついたのが、『search／サーチ』や『THE GUILTY／ギルティ』など、最近映画界で注目を集めている「大半が主人公だけで展開する物語」。本当に見事なタッグを見せてくれました。

そして、彼は「今作だけで100年以上も続くアメリカの銃問題を解決できるとは思わない。だが、銃乱射事件を防ぐため、何らかの役割を果たしている」と話しています。
そう、これは子供を思う母の愛情物語であり、平和な社会のために一石を投じた希望の物語なのです。
スマホ一台で息子を救え！手に汗握るドキドキハラハラの84分をエイミーと共に走り抜けましょう！

『デスパレート・ラン』
 5月12日（金）新宿ピカデリーほか全国公開

公式サイト：https://desperate-run.jp
監督：フィリップ・ノイス『ソルト』『ボーン・コレクター』
脚本：クリス・スパーリング『［リミット］』『グリーンランド‐地球最後の2日間‐』
主演・プロデューサー：ナオミ・ワッツ『マルホランド・ドライブ』『キング・コング』
2021年／アメリカ／カラー／画角：シネマスコープ／音声：5.1／英語／原題：The Desperate Hour／84分／G／字幕翻訳：伊原奈津子
提供：カルチュア・エンタテインメント、イオンエンターテイメント　
配給：イオンエンターテイメント　
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