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2023.04.12

サンデー早起キネマ・番外編「ブレンダン・フレイザー来日記者会見に潜入!」

サンデー早起キネマでもご紹介した映画『ザ・ホエール』
映画紹介はこちら
この作品でアカデミー賞主演男優賞も受賞した主演のブレンダン・ブレイザーさんが来日し、記者会見が行われたので潜入してきました。

とある都内の高級ホテルのボールルームには、沢山のカメラと報道陣がぎっしり。
黒のTシャツにジーンズ、ベージュのジャケットというカジュアルな服装でにこやかなブレンダンさんが登場!お〜、なんという存在感!カッコイイです!!

「15年ぶりに日本に戻ってこられて本当に嬉しいです。昨夜は時間があったので、街を見て、しゃぶしゃぶを食べました。」という挨拶で一気に場が和みます。
そして、「皆さんがこの作品の観客になって下さることにワクワクしています。この作品は、共感と愛、そして困難な中なんとか掴む希望の物語でもあります。主人公はダークな場所にいるのですが、光に向かって歩くことができるんです。」と作品について説明した後、記者団の質問に答えてくれました。

アカデミー賞主演男優賞受賞については「いまだに信じられない気持ち、ワクワクしました!思ってもみなかったので大変光栄でした。主演男優賞の候補のみなさんは、才能溢れる素晴らしい演技をされた方ばかりです。今回受賞したのは自分でしたが、皆さんとオスカー像を分かち合ったような気持ちです。」と喜びを語り、さらに、25年前『ゴッズ・アンド・モンスター』で共演したイアン・マッケランさんとの素敵なエピソードも紹介してくれました。
「アカデミー賞の3週間前に、ロンドンでイアン・マッケランさんにお会いしました。いろんな話をしましたが、なぜかホエールの話はしませんでした。でも別れ際に、彼が耳元で〈君はもうオスカーを獲っている〉と囁いてくれたんです。だからもし、今回、金色の小さな像を手にできなかったとしても、自分は主演男優賞に輝いたんだと思えたことでしょう。」

また、ダーレン・アロノフスキー監督については「一緒に仕事ができて大変光栄。自分がスクリーンに映し出すものから、観客に絶対目を背けないよう要求する監督だと思います。非常に勇敢で怖いものなしです。どんな役者でも彼のような監督と仕事がしたいと思っています。最初に会った時、クリエイティブな意味で少し脅威を感じました。非常に紳士的ですが、役者に要求するスタンダードがすごく高いんですよね。そのことがわかっていたからこそ、1人の人間として役者として、自分ができる限りの全てをこのキャラクターに注ぎ込みましたし、できるだけ自分の脆さを表現しました。ここまで脆さを表現してくれと言われたことは今までありませんでした。監督と一緒に旅をすることができて、自分の人生が変わったと思います。」

『ザ・ホエール』も他の作品と同様、安全第一のコロナ対策の中で制作されました。このことについては「2019〜2022に作られた映画は全部特別なのではないかと思います。“毒に対する薬”のような良いものを作ろうという努力がなされた映画たちなんじゃないかと。この作品も皆さんを癒すことができる可能性を持った良質な作品だと思います。」
さらに、コロナ禍などで生き辛さを感じている私たちへこんなメッセージも。「勇気を持って欲しいです。勇気を持つということは、そこに壁が聳え立っているということを認識することでもあります。これは自分の道のりだとしっかりと認識して、勇気を持って必要なことをする…そうすれば自分の行きたい場所に少しずつ近づいていけるのではないでしょうか。」
ブレンダンさんはチャーリーのようにとても魅力的!質問をした記者に真っすぐ向かって、言葉を選びながらとても丁寧に真摯に答えて下さる本当に誠実な方でした。もう一度、チャーリーに会いたくなりました。

『ザ・ホエール』
TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開中

公式サイト:whale-movie.jp
監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)
原案・脚本:サミュエル・D・ハンター
キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
配給:キノフィルムズ
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈/PG12
© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

 

 

 

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    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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