ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2023.02.12

サンデー早起キネマ『別れる決心』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/12は、それぞれの国を代表する監督が脚本も執筆、俳優達の確かな演技力で魅せる3本をご紹介。

1本目は、韓国の監督・脚本パク・チャヌク、カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞したサスペンスロマンス
『別れる決心』

パク・チャヌク監督といえば、2000年の『JSA』で大ヒットを飛ばし、『オールド・ボーイ』はカンヌ国際映画祭で韓国映画初のグランプリに輝き、その後も唯一無二の作品で世界的に活躍する鬼才。満を持しての待望の最新作は、大人のためのサスペンスロマンスです。
本国韓国では、公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を記録、決め台詞がSNSで流行。BTSのメンバーRMも、この作品を数回観たとSNSにアップして話題になっています。

ヘジュンは、史上最年少で警部になった捜査一筋の厳格で礼儀正しく清廉な刑事。離れた街で働く妻とは週末だけ一緒に過ごす生活を送っています。
ある日、岩山の頂上から男が転落、死亡する事件が発生。
被害者の若く美しい妻ソレは、中国出身で韓国語が苦手。夫が死んだというのに驚く様子もなく
ヘジュンは不審に思いますが、老人介護の仕事をしている彼女にはアリバイがありました。
ヘジュンはソレを容疑者として監視する中で、次第に彼女に特別な感情を抱き始めます。捜査を続けていく中で、少しずつ距離を縮めていく2人。
やがて解決の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えました。
しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”の始まりだったのです。

刑事ヘジュンを演じたのは、『グムエル‐漢江の怪物‐』や『天命の城』などの演技派俳優パク・ヘイル。パク・チャヌク作品初出演にして初の刑事役、刑事として一人の男として揺れる繊細な演技が素敵でした。
物語の鍵を握る女ソレ役には、中国出身のタン・ウェイ。世界で注目されている女優さんです。
このタン・ウェイさんが、とっても魅力的。中国語なまりの韓国語も可愛いし、匂い立つさり気ない色気…女性の私でも思うんですから、男性なら好きにならずにいられないんじゃないでしょうか?

監督は「本作は観客を知らず知らずのうちに引き込み、興味を抱くような作品になっています。だから、暴力もヌードもセクシャルなシーンもあまりないんです」と話していますが、本当にないんです!でも2人の駆け引きが、とっても色っぽい、エロいんです。
「大人なら誰でも共感できる、そんな複雑な感情を描きたかった」とも述べていて、観た後「どうだった?」って誰かと話したくなる作品です。
感情の物語ですから、いろんな見方ができるんです。その人自身が投影されるかもしれません。
「ええええ~!!!」ラストシーンは衝撃的!あたなはどう思いますか?感想を聴いてみたいです!

『別れる決心』
2023年2月17日(金)より
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト:https://happinet-phantom.com/wakare-movie/
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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