ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.08.21

サンデー早起キネマ『異動辞令は音楽隊!』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/21は、魅力的な強い個性の主人公に圧倒される3本をご紹介。

1本目は、阿部寛さん主演、まさかの人事異動が巻き起こす笑いと涙のヒューマンドラマ
『異動辞令は音楽隊!』

主人公は、犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬。
犯罪スレスレの捜査や上層部への反発、部下へのパワハラなど、コンプライアンス重視の
今の時代に合わない彼に、ついに異動命令が下ります。なんと異動先は警察音楽隊!
しかも、子供の頃、町内会で和太鼓を叩いていたというだけでドラムを任されてしまいます。
すぐ刑事に戻れると信じて練習もいい加減な成瀬は、音楽隊員たちとも険悪に。
さらに、担当していた強盗事件に口を出そうとして疎まれ、今や自分は捜査本部にとって無用な存在だと思い知るのです。
プライベートでも随分前に離婚、二人で暮らしている母親は最近物忘れが酷く、時々お婆ちゃんの面倒を看に来てくれる元妻と暮らす高校生の娘を怒らせ、ラインをブロックされてしまいます。
そんな失意の成瀬に手を差し伸べてくれたのは、音楽隊の仲間たちでした。
音楽隊の演奏に救われている人たちがいると知り、練習に励むようになる成瀬と隊員たち。彼らの心と音色が美しいハーモニーを奏で始めた時、本部長が「音楽隊を廃止する」と宣告!
果たして成瀬たちは音楽隊を守ることができるのでしょうか?そんな時新たな事件が起きるのです……。

成瀬役はこの人しかいません、阿部寛さん。昭和の古いタイプの男が職を追われトコトン落ち込み、やがて新たな場所で再生していくという影と光、絶望と希望を魅力的に演じています。
成瀬の後輩刑事に磯村勇斗さん。今回も素晴らしい目の演技にやられました!
そして音楽隊は、子育てしながら交通課とトランペットを掛け持ちする春子役に清野菜名さん、警ら隊とサックスを兼任、成瀬に反発する北村役は高杉真宙さん。また、成瀬の母親役に倍賞美津子さん、本部長役の光石研さんなどが脇を固めます。

演奏は、一切吹き替えなし!阿部さんは触るのも初めてというドラムに挑戦。
清野さんも高杉さんも本当に上手ですよ。
音楽隊が演奏するのも馴染みのある曲ばかりで、自然に体がスウィング!音楽の楽しさに溢れています。

監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治氏。
刑事ものと音楽映画という、相反するような二つの題材を通して、組織の中で自分の立場が失われていく葛藤とそこからの再生を、笑いと涙とスピード感で描いています。

人は人で磨かれる、人は変われる、絆が人を強くする…泣いて笑って軽快な音楽にのせて送る人間賛歌をご覧になった後は、爽やかな風が心の中を吹き抜けていくことでしょう。

『異動辞令は音楽隊!』
8月26日(金)全国ロードショー

公式サイト:映画『異動辞令は音楽隊!』公式サイト (gaga.ne.jp)
原案・脚本・監督:内田英治
出演:阿部寛、清野菜名 磯村勇斗、高杉真宙、倍賞美津子
配給:ギャガ
©2022「異動辞令は音楽隊!」製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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