ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.05.29

サンデー早起キネマ『犬王』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
5/29は、趣きが全く違う公開したばかりの3本をご紹介。

3本目は、2人のポップスターが600年を駆ける狂騒のミュージカル・アニメーション
『犬王』

原作は、謎に包まれた実在の能楽師・犬王をモデルにした古川日出男氏の小説「平家物語 犬王の巻」。
異形の能楽師・犬王と盲目の琵琶法師・友魚。
室町時代の都で出会ったこの2人の若者が、伝統芸能の常識をぶち破るパフォーマンスを次々と披露し、新時代のポップスターとして民衆を熱狂させていきます。
この物語を、アニメーション界の湯浅政明監督が、さらに大胆なイマジネーションを駆使して驚きと同時に心躍る映像に仕上げました。

舞台は、室町時代の京の都。
猿楽の一座に生まれた異形の子・犬王は、周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠されていました。
ある日犬王は、平家の呪いで盲目になってしまった琵琶法師の少年・友魚と出会います。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らします。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。
「ここから始まるんだ。俺たちは!」
壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。
呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし、異界と共振する友魚。
音を奏でる者と舞う者――乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、街で橋の上で、新しいパフォーマンスを披露し、人々を熱狂させます。
やがてその名が天下に知れ渡り、2人は将軍・足利義満の前でその芸を披露することに!
頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?

犬王の声は、女王蜂のアヴちゃん。そして、友魚の声は、森山未來さん。2人の歌声がピッタリハマって気持ちいいんです!
海外でも高い評価を受けたこの作品は「ロックオペラ」と評されているそうで、観ていると思わず踊りだしたくなります。
時代は600年も遡りますが、もしかしたら、その時代にも今と同じように自由なパフォーマンスを披露していたアーティストがいて、人々は、自分の押しに熱狂していたのかもしれませんね。
そして、犬王と友魚、他の人からは疎まれても、2人がお互いに認め合うことでそれぞれの才能が開花され、頂点に上り詰めることができたんですよね。
原作とは違う最後にもキュンとしました。

歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。
迫力の映像と音が奏でるぶっ飛び能楽アニメーションは、是非映画館でご覧になることをおススメします!

『犬王』
5 月 28 日(土)、 全国 ロードショー

公式サイト:劇場アニメーション『犬王』 (inuoh-anime.com)
配給:アニプレックス、アスミック・エース
© 2021 “INU OH” Film Partners

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~