ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2022.01.09

サンデー早起キネマ『シチリアを征服したクマ王国の物語』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
1/9は、「本当に大切なことは何か」考えさせてくれるおススメの3本をご紹介。

2本目は、ヨーロッパから届いた心躍る感動のアニメーション
『シチリアを征服したクマ王国の物語』

原作は、「イタリアのカフカ」とも呼ばれるディーノ・ブッツァーティが唯一イラストも手掛け、1945年に発表した同名の児童文学。ヨーロッパでは半世紀以上も読み継がれている童話です。
原作をアレンジしてアニメーション映画に仕上げたのは、雑誌「ザ・ニューヨーカー」の表紙などを手がけるフランス在住のイタリア人イラストレーター、ロレンツォ・マトッティ。
赤・緑・青など、目の覚めるような色鮮やかで、奥行きのあるダイナミックな映像に、絵本を読み進める時のようなワクワクする期待感が高まります。

物語の始まりは吹雪の山の中。旅芸人のおじさんジェデオンと助手の女の子アルメリーナは、洞窟を見つけ、一休み。暖を取ることにします。
すると洞窟の奥から、2人の侵入者の声で冬眠から起こされた年老いたクマが現れます。
「ひゃ~!食べられては大変!」と、ジェデオンは「千夜一夜物語」のごとく、古くから伝わる「シチリアを征服したクマ王国の物語」を語りはじめるのです。
~昔のこと。古代、シチリアの山奥で、クマの王様レオンスと息子トニオは平和に暮らしていましたが、ある日、トニオが猟師に連れ去られてしまいます。レオンスは息子を探すため、クマの群れを引き連れて、人間の住むシチリアを目指して出発!~
トニオは無事見つかるのでしょうか?そして山を下りたクマたちの行く末は?

雪山を滑り降りるクマ軍団の躍動感は素晴らしいです。
そして、途中で出会う魔法使い、人喰いトロル、化け猫、古城の幽霊……。
レオンスたちの大冒険に、拳を握りしめて応援したり、やった~!と心の中で拍手を送ったり、幼い頃、読み聞かせしてくれた物語の続きを体験しているような気分になりました。

原作が発表されたのはまだ第二次大戦の影響が色濃く残る1945年。いろんな教訓が込められていて、その教訓は今を生きる私たちへの戒めにもなっているのです。
異なる文化との共存共生の難しさと大切さ、そして、自分がいるべきところでやるべきことをやる、つまり、自分のアイデンディを見つめること、さらには大切なものは目には見えない、心の目でしか見えないこと…などなど、この物語には、沢山の宝物が詰まっています。
大人も子供も心の目でご覧になって下さい。

『シチリアを征服したクマ王国の物語』

2021年1月14日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

公式サイト:映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』公式サイト (kuma-kingdom.com)

<提供>トムス・エンタテインメント、ミラクルヴォイス
<配給>ミラクルヴォイス
©2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS – FRANCE 3 CINÉMA – INDIGO FILM

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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