ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.10.31

サンデー早起キネマ『花椒(ホアジャオ)の味』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/31は、11/5に公開される“強くて素敵な女性が主人公”の作品を3本ご紹介。

3本目は、ガラッと変わって、アジアの3人の異母姉妹の癒しと成長の物語
『花椒(ホアジャオ)の味』

“花椒(ホアジャオ)”は麻婆豆腐などに使われる、香り高く、痺れるような辛さが特徴のスパイス。
中華料理が好きな方はよくご存知でしょうね。

舞台は香港。いろいろあって疎遠になっていた父が突然、自分の店で倒れました。
娘のユーシューが病院に駆け付けた時にはすでに帰らぬ人に。
遺品の携帯電話をみていると、自分の名前と同じ漢字を使った知らない2つの名前を見つけます。
そして葬儀の日、台湾の台北から、黒い服を着たクールな次女・ルージーが、中国・南西部の重慶からは、オレンジの髪の元気な三女・ルーグオが現れ、これまでお互いの存在さえ知らなかった三姉妹が初めて顔を合わせます。
父が経営していた火鍋店は、まだ賃貸契約が残っていて、従業員もいます。
長女のユーシューは火鍋店を継ごうと決心!
ルージー、ルーグオも駆けつけ、三姉妹は何とか父の秘伝の味を再現しようと大奮闘…果たして父の火鍋の味は完成するのでしょうか?

長女のユーシューを演じたのは、アジアのトップアーティスト サミー・チェン。
楽曲はヒットチャートを賑わせ、出演映画はヒット確実と言われています。
この映画もホントにしみじみといい作品…バーンと大ヒットというより、じわじわとその良さが広がっていくような息の長い作品になる予感がします。
香港のトップスター アンディ・ラウも重要な役どころで、友情出演していますよ。

それぞれの存在を知らなかった三姉妹が父の葬儀で初めて出会い、血のつながりからか、意気投合。
一緒に泣いて一緒に笑って、それぞれが抱えている家族との確執を乗り越えていく姿に、観ているこちらも一緒に泣いたり笑ったり…。
親子って、どうしても素直になりきれなくて本音がうまく言えませんよね。誰でもそんな思いをしたことがあるんじゃないでしょうか?
でもいつか、親の想いを理解できる時がくる…それが亡くなった後かもしれないけれど。
後悔はしてもきっと思いは昇華できる…大泣きした後に、そんなすがすがしい心持になれました。
胸に沁みるセリフが沢山詰まった宝箱のような作品は、じっくりなんどでも味わいたくなります。

『花椒(ホアジャオ)の味』

11月5日(金)より新宿武蔵野館他全国順次公開

公式サイト:https://fagara.musashino-k.jp/ 

出演:サミー・チェン(鄭秀文)、メーガン・ライ(賴雅妍)、リー・シャオフォン(李曉峰)、リウ・ルイチー(劉瑞琪)、ウー・イエンシュー(吳彥姝)
特別出演:リッチー・レン(任賢齊)、ケニー・ビー(鍾鎮濤)
友情出演:アンディ・ラウ(劉德華)
プロデューサー:アン・ホイ(許鞍華) ジュリア・チュー(朱嘉懿)
脚本&監督:ヘイワード・マック(麥曦茵)
音楽:波多野裕介
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
©️ 2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media Co., Ltd. All Rights Reserved.

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~