おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
10/17は、実話を元に描かれた作品を2本ご紹介。

2本目は、ガラリと雰囲気が変わって元気いっぱいの青春ムービー
『ビルド・ア・ガール』

原作は、イギリスで人気のコラムストでベストセラー作家、司会者でもあるキャトリン・モランが2014年に発表した半自伝的小説「ハウ・トゥ・ビルド・ア・ガール」。

舞台は1993年。イギリス郊外で、貧しくも家族7人で仲良く暮らすジョアンナは、底なしの想像力と文才にたけた16歳の女子高生。でも学校では“冴えない子”扱い。
そんな悶々とした日々を変えたい彼女は、兄の勧めで大手音楽情報誌「D＆ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事ゲットに成功します。
髪を赤く染め、奇抜でセクシーなファッションに身を包み、“ドリー・ワイルド”と名乗って音楽ライターとしてその才能を開花させていきます。
しかし、取材で出会ったロックスターのジョン・カイトに夢中になってしまい、冷静な記事を書けずに大失敗。
「生き残りたいなら、全て蹴散らせ！」と編集部に言われ、いい子を捨てて、“嫌われ者の辛口批評家”として再び音楽業界に返り咲くジョアンナ。
過激な毒舌記事を書きまくるドリー・ワイルドの人気は爆発！地位と名声、お金も手に入れます。
しかし、彼女はそれと引き換えにどんどん自分の心を見失っていくのです……。さあ、どうするジョアンナ！

主人公の女子高生・ジョアンナを演じたのは、『ブックスマート　卒業前夜のパーティーデビュー』や『レディ・バード』で強烈な印象を残したビーニー・フェルドスタイン。
ちょっと早口でまくしたてるような喋り方とくるくる変わる表情、ポッチャリした全身で心を表現する様子がとってもキュートで、目が離せません。
そして、なんといっても一押しが、ロックスターのジョン・カイトを演じたアルフィー・アレン！
HBOやHuluのドラマで人気を博し、『ジョジョ・ラビット』にも出演。
彼が演じるジョン・カイトが、哀しみを秘めた外見も中身も本当にカッコ良くて王子様中の王子様なんです！

想像力があまりに豊かで、すぐ妄想しちゃうジョアンナが危なっかしくて面白くて、失敗も沢山するけど、それを認めてまた起き上がる…その姿にこちらもどんどん元気になっていきます。
ビルド・ア・ガール…自分を作る、自分探しの途中で失敗してもまたやり直せばいいじゃない！
自分の力で未来を切り開くヒロインの姿に、私も「ビルド・ア・ウーマン！」頑張っていこうと思いました。
スクリーン上に再現された“1993年の音楽世界”、全編に流れるロックも聞き逃せません。

『ビルド・ア・ガール』

10/22(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

公式サイト：buildagirl.jp

【原作】 キャトリン・モラン著「How to Build a Girl」　
【脚本】 キャトリン・モラン
【監督】 コーキー・ギェドロイツ　
【製作】 アリソン・オーウェン『ウォルト・ディズニーの約束』『エリザベス』、デブラ・ヘイワード『レ・ミゼラブル』『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ
【出演】 ビーニー・フェルドスタイン、パディ・コンシダイン、サラ・ソルマーニ、アルフィー・アレン、フランク・ディレイン、クリス・オダウド、エマ・トンプソン
【コピーライト】© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
【配給】 ポニーキャニオン、フラッグ　
【提供】フラッグ、ポニーキャニオン
【原題】『How to Build a Girl』　2019年/イギリス/英語/105分/DCP/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/R-15