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10/10は、誰もがご存知の実在の人物を描いた作品を2本ご紹介。
2本目は、音楽史にその名を刻む偉大なアイコン=デヴィッド・ボウイ!
アルバム「ジギー・スターダスト」を発表する前年の若き日のデヴィッド・ボウイを描いた“ジギー・スターダスト”誕生の物語
『スターダスト』
1969年「スペイス・オディティ」がヒットしたデヴィッド・ボウイは、1971年にアルバム「世界を売った男」をリリース。
イギリスからアメリカに渡り、マーキュリーレコードの宣伝担当ロン・オバーマンとともに初の全米プロモーションツアーに挑みます。
しかし奮闘も虚しく、彼はこのアメリカの旅で、自分が全く世間に知られていないこと、そして時代がまだ自分に追いついていないことを実感、苛立ちもありました。
一方、デヴィッドはその頃、自分も、精神病の兄と同じ病気になるのではないかと恐れていました。
それでも、丸3ヶ月の全米プロモーションツアーは彼を刺激し、ロンとの出会いが、デヴィッドが次のステージへとステップアップするヒントを与えました。
いくつもの殻を破り、やがて彼は世界屈指のカルチャーアイコンとしての地位を確立する最初の一歩を踏み出すことになるのです。
のちにデヴィッド・ボウイの最も有名な別人格“ジギー・スターダスト”を産み出すきっかけとなった瞬間の舞台裏、そして彼の内面と心の葛藤を見事に描いたのは、脚本も書いたガブリエル・レンジ監督。幼い頃からデヴィッド・ボウイの大ファンだといいます。
「一人の人間がアーティストになる姿を映画で描きたかった。何がその人間にアートを作らせるのか」
「知らない彼を描きたかった。アーティストとしての彼を作り上げた心の旅を」と述べています。
さらに、「デヴィッドが悩んだ末にたどり着いた、狂気を安全に経験する方法がジギーなのかもしれない。多重人格障害が発症する前に、多重人格を作り上げてしまう手法なのかもしれない」とも。
そうして作り上げたジギーが、結局は、デヴィッド・ボウイを世界的なロックスターに押し上げることになるんですよね。
つくづく「人間、生きていて無駄なことは一つもないんだな」と実感しました。
いいことも悪いこともすべて、経験したことが、のちの自分を作り上げていくんですね。
知られざるホンの短期間の出来事が、デヴィッド・ボウイをデヴィッド・ボウイたらしめた…その瞬間を描いたこの作品が作られた意義はとても大きいと思います。
デヴィッド・ボウイを演じたジョニー・フリンのただの物まねではない名演にも注目です!
『スターダスト』
10月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
公式サイト:映画『スターダスト』公式サイト (davidbeforebowie.com)
監督:ガブリエル・レンジ
プロデューサー:ポール・ヴァン・カーター,ニック・タウシグ,マット・コード
脚本:クリストファー・ベル,ガブリエル・レンジ
CAST:ジョニー・フリン/ジェナ・マローン/デレク・モラン/アーロン・プール/マーク・マロン
2020年|イギリス/カナダ|109分|原題:STARDUST|P12
提供:カルチュア・パブリッシャーズ/リージェンツ
配給:リージェンツ
ⒸCOPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED,WILD WONDERLAND FILMS LLC
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