ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2021.08.08

サンデー早起キネマ『明日に向かって笑え!』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
8/8は、コロナ禍の今、楽しんでいただきたい作品を3本ご紹介しました。

1本目は、情熱の国アルゼンチンから届いた無謀な大逆転痛快リベンジ物語
『明日に向かって笑え!』

2001年のアルゼンチン金融危機を背景に、現実の鬱憤を晴らす痛快な物語が観客の心をつかみ、2019年アルゼンチン映画国内動員№1という大ヒットを記録しました。

舞台は、2001年アルゼンチン、首都ブエノスアイレスから離れた小さな田舎町。
主人公は、元サッカー選手という栄光も今は昔、ガソリンスタンドの店主として質素に暮らす愛妻家のフェルミン。
ご近所さん達との温かい絆はあるけれどすっかり寂れてしまった町を立て直そうと、フェルミンは、町民たちで資金を出し合い農業協同組合を作ろうと考えました。
フェルミンの説得で貯金を出し合う住民たち。足りないお金は銀行から融資を受けることに。
しかし、集めたお金を銀行に預けた翌日、なんと金融危機で預金が凍結されてしまったのです!
しかもこの状況を事前に知っていた銀行の支店長と弁護士が手を組み、顧客のドル預金を全て騙し取ったという事実が判明。許せん!!
無一文になり、絶望のどん底へ突き落とされた町民たち。でも、嘆いていたって何も始まりません。
盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち取るべく、人生を地道に歩んできた庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が、今はじまります!

正直者が馬鹿を見てはいけない!頑張れ庶民!という心意気がとても心地よい作品です。
地位も名誉もお金もあるくせに、庶民が一生懸命集めたお金を奪うとは何事かと腹立たしく、私たちも町民と一緒に戦っているような気分になります。
一見、滅茶苦茶な作戦に、いい大人たちがワチャワチャ集まってはしゃぐように没頭する姿が、これまた可愛いんですよね。
騙されて悲劇が起きる人間ドラマ、そして作戦を遂行していくアドベンチャー、町民たちのお間抜けさが可愛いコメディと、いろんな要素が楽しめます。

国は違えど、どこか共感できる部分も沢山!最後まで諦めるな!
コロナ禍の憂鬱を吹き飛ばし、あらたな希望と勇気を与えてくれる作品です。

『明日に向かって笑え!』

8月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他にて全国順次公開

公式サイト:gaga.ne.jp/asuniwarae

監督・脚本:セバスティアン・ボレンステイン 
原作・脚本:エドゥアルド・サチェリ『瞳の奥の秘密』
出演:リカルド・ダリン『瞳の奥の秘密』、ルイス・ブランドーニ、チノ・ダリン『永遠に僕のもの』、ベロニカ・ジナス他
配給:ギャガ 
後援:アルゼンチン共和国大使館 
協力:インスティトゥト・セルバンテス東京
原題:La Odisea de los Giles/2019/アルゼンチン/スペイン語/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/116分/字幕翻訳:原田りえ
©2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A./KENYA FILMS/MOD Pictures S.L.

 

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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