【サッカー 古橋亨梧選手】
2021年7月、ヴィッセル神戸からスコットランドの名門・セルティックへ移籍した古橋選手。移籍1年目はリーグ戦でランキング2位の12ゴールを挙げ、得点王こそ逃すも年間ベストイレブンに選出。セルティックのリーグ戦とカップ戦の2冠制覇に大きく貢献しました。
迎えた2年目の2022-2023シーズン。リーグ戦の第5節では、前半だけでハットトリックを決める大活躍。この試合、セルティックは9点を挙げて快勝します。 その後も古橋選手はコンスタントにゴールを重ね、5月7日の試合ではリーグ優勝に導く先制ゴールを決めました。2年目はリーグ戦で27ゴールを記録し、前年あと一歩で手が届かなかったスコットランドリーグの得点王に輝きます。ヨーロッパ1部リーグで日本人選手が得点王になったのは、史上初の快挙。また、古橋選手はリーグMVPも受賞。日本人の受賞は、同じセルティックで活躍した中村俊輔選手以来の偉業でした。
【サッカー 上田綺世選手】
昨年7月、鹿島アントラーズからベルギー1部のセルクル・ブリュージュに移籍し、ヨーロッパでのキャリアを歩み始めた上田選手。リーグ戦デビューから1ヵ月後の8月27日、6試合目で待望の移籍後初ゴールを記録します。シーズン序盤は結果を出しきれなかった上田選手。最初の9試合で2ゴールと、ストライカーとしては物足りない数字でした。その後は監督交代もあってスタメンからも外れることもありましたが、逆境でこそ力を発揮するのが上田選手の強みです。
もともと、日本人離れした身体能力や得点嗅覚を持つ上田選手。監督の戦術を理解し、チームメイトとの連携もうまく取れるようになると、今年に入ってから、どんどんゴールを量産していきます。5月7日の試合では2ゴールを決め、20ゴールの大台に到達。シーズン終盤の14試合で12ゴールという驚異的な固め打ちを見せ、ヨーロッパ移籍1年目にしてリーグ戦得点ランキング2位の22ゴールをマークしました。
【サッカー 中村敬斗選手】
この1年で、ヨーロッパでの知名度が一気に高まった日本人フォワードといえば、23歳の誕生日を迎えたばかりの中村選手です。17歳、高校2年生の時に飛び級でガンバ大阪に入団しJ1デビュー。しかし当初はJ1の舞台でなかなか活躍できず、逆境も味わった中村選手。それでもサポーターにつけてもらったキャッチコピー『魅せろ 進化し続ける才能』という言葉に励まされ、2019年のルヴァンカップでは5試合中3ゴールを決める活躍でニューヒーロー賞を獲得しました。
その後の海外挑戦でも、オランダやベルギーの1部リーグでプレーしましたが、ベンチを外れたり故障にも悩まされました。古巣・ガンバ大阪からは復帰も打診されましたが、中村選手はあくまでヨーロッパでのプレーにこだわり、オーストリアの2部リーグでプレーする道を決断。これが功を奏して、21年夏、オーストリア1部のLASKリンツへの完全移籍が決まります。中村選手の武器は、なんといっても抜群のシュートセンスです。LASKリンツ2年目の昨シーズンは、周囲との連携も取れてゴールを量産。チームトップの14得点を挙げました。これは日本代表でも活躍した南野拓実選手の記録を抜き、オーストリアでの日本人シーズン最多ゴールとなりました。
【サッカー 川辺駿選手】
長い距離を走り、攻守両面で決定的な場面に顔を出すのが、サッカー日本代表・川辺選手の持ち味。様々な監督やレジェンドのもとで経験を積み、結果を残してきました。もともとはサンフレッチェ広島のユースで技術を磨いた川辺選手。2014年、当時広島を率いていた現日本代表指揮官・森保一監督のもとで、晴れてトップチーム昇格を果たします。この年に出場したのはわずか1試合だけでしたが、翌15年の開幕直前、ジュビロ磐田を率いていた元日本代表の10番・名波浩監督に見初められレンタル移籍。この年、磐田のJ1昇格に貢献しました。18年、4年ぶりに広島に復帰すると、守備やハードワークの部分でもレベルアップ。ボランチとしてレギュラーの座をつかみ取り、広島のレジェンドが受け継いできた「背番号8」を継承するなど、チームの中心選手へと成長しました。
25歳で初の日本代表入りとなった21年、川辺選手はワールドカップアジア2次予選で初先発初ゴールを決めるなど存在感を見せます。その後はさらなる成長を求め、スイス1部リーグで新たな経験を積む道を選びました。すると1年目からリーグ戦で7ゴール・2アシストと活躍。2年目の昨シーズンは中盤の選手でありながら、チームトップのリーグ戦 9ゴール、6アシストを記録。この9ゴールは、スイスリーグでの日本人歴代最多タイ記録となっています。
【サッカー アーリング・ハーランド選手】
昨シーズン、プレミアリーグ3連覇に、7度目のFAカップ制覇、さらにチャンピオンズリーグ初優勝を成し遂げ、24年ぶり史上2チーム目となる3冠を達成したマンチェスター・シティ。そのチームを牽引したのが、今月23歳になったばかりの若きストライカー、ハーランド選手です。その活躍ぶりは、世界のサッカー界で“怪物”と呼ばれているほど。ドイツの名門・ドルトムントから昨シーズン、シティの一員になったハーランド選手は、プレミアリーグ開幕戦でいきなり2ゴールの鮮烈デビューを飾り、最初の5試合で2度のハットトリックを含む、9ゴールを奪います。その後も勢いは止まらず、出場14試合目には史上最速でのシーズン20ゴールに到達したのです。その後もハーランド選手はゴールを量産し、リーグ戦35試合で36得点をマーク。プレミアリーグのシーズン最多ゴール記録を達成して得点王に輝きました。
プレミア3連覇に導き、年間MVPにも選ばれたハーランド選手の活躍は、リーグ戦だけではありません。世界最古のカップ戦・FAカップでは準々決勝でハットトリックを決め、4シーズンぶりの優勝に貢献します。またヨーロッパチャンピオンズリーグでは、決勝トーナメント1回戦で史上3人目となる1試合5ゴールを記録。ドルトムント時代のゴールも含め、チャンピオンズリーグでの通算ゴール数が「30」に到達します。22歳236日での30ゴール到達は史上最年少、また25試合目での到達は史上最速と、相次いで偉業を達成しました。最終的には13ゴールで大会得点王に輝き、ハーランド選手は、シティにとって長年の悲願だった、チャンピオンズリーグ制覇の立役者となったのです。
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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