ニッポン放送・胡口和雄アナ「日米の開幕の中継を生で同じ人間がやるというのは」一番熱かった2003年の日本とメジャーの開幕戦実況

ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める胡口和雄アナウンサー
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルームのテーマは“今まで一番熱かった試合”
「後から振り返って熱かった試合と試合前からこの日は熱い試合になるな、という違いってあるじゃない」。
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める胡口和雄アナウンサーは、まず試合前から熱かった試合に2003年3月28日に行われた巨人-中日(東京ドーム)の開幕戦の実況、現地時間3月31日に行われたブルージェイズ-ヤンキースのメジャーリーグ開幕戦の実況を挙げた。
「おそらく日米の開幕の中継を生で同じ人間がやるというのは他局を含めてないと思う」とニヤリ。「日本の開幕戦の実況をやった翌日にアメリカへ。日本の実況は前々から決まっていたんだけど、その前に当時の上司が“胡口さんは松井を長年取材されていて、これから1年間松井選手を追わなきゃいけない。松井のメジャー初ゲームか、ニューヨークでの地元の開幕戦、どちらを取りますか?”というリクエストだったの。僕は間髪いれず、松井のデビュー戦でと。“大変でしょうけど、日本の開幕戦を東京ドームの試合をしゃべった翌日にすぐアメリカに飛んでください”と言われたね」。
「この頃は毎年開幕ゲームをしゃべっていたから、しゃべったら次の日アメリカに行かなきゃ行けない、松井の資料もつけなきゃ行けない。東京ドームのゲームの準備もしなければいけない。2本立てで、ワサワサして開幕を迎えたなと。それは自分でもこんな機会に恵まれて熱くならざるを得ないようなという気持ちは強かったね」。
胡口アナは、巨人時代から松井秀喜さんを熱心に取材し、松井さんが2002年オフにFA権行使を公表する前後に一緒に過ごしていたほど、信頼関係が厚かった。長年、松井さんを取材し、実況をしたいという想いは人一倍強かった。
「特に僕は松井の時はこだわったから、彼をずっと追っかけてきたのでね。彼のメジャーの第一歩にこだわりを持っていたね。もちろんニューヨークでの開幕戦で、満塁ホームランになったけどさ。ロイ・ハラデイから打てないと思っていたんだけど、それを初打席・初安打。これはやっぱり痺れたね。まさかと思ったけど、苦労するだろうなと思ったけど、初打席のヒットを打った、第一歩を踏み出した中継をできたのは、これを選んで良かったという気がしましたね」。
◆ 後に熱くなった試合に挙げた1987年9月20日の広島-巨人戦
あとから振り返ると、熱かった試合に挙げたのは1987年9月20日広島市民球場で行われた広島-巨人戦、当時巨人・江川卓さんが当時広島・小早川毅彦さんにサヨナラホームランを浴びた試合。結果的に、江川卓さんが現役引退を決意した試合とも言われている。
胡口アナは「その時は江川が引退するとは思わなかったからね。その前から肩がどうのこうのとは言っていたんだよね。肩の状態が思わしくない。普通なら20勝くらいできるピッチャーだからさ。その時小早川くんが2本打ったから、2本目はサヨナラホームランだったかな。勝つと思った試合を江川が打たれて、サヨナラホームランになった。レポーターの人たちがいつもの江川の雰囲気が違うねという話を聞いて、まさか引退とは思わなかったんだけど」と明かした。
胡口アナは、江川さんの引退の裏話も明かしてくれた。「その後、シーズンが終わって球団の関係者と食事をすることがあって、その人は一切余計なことは言わなかったけど、“胡口さん明日空いてる?”と言われたから、なんでしょうと言ったら、“明日球団で重大発表があるから、なるべく来といた方がいいよ”とアドバイスもらったの。まさか翌日に江川の引退会見とは思わなかったよね。現場に行ったら急遽引退会見を行いますと、それを前もって言ってくれていたら、もっと前に会社とかいったんだけどさ。これは後から考えると、熱いゲームを中継したんだなと思うよね」と当時を懐かしむように話していた。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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