「元気に喋れるのかな」。 82歳の大ベテランアナも不安を拭うため開幕へ向け準備。今年は「源田の俊敏な動きを上手に伝えたい」

ニッポン放送・宮田統樹アナウンサー
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム3月のテーマは“開幕”
「“ピッチャー第1球投げました”、“打ちました”、“センターに大きな当たり”、リズム、テンポ、声の出し方とかがシーズン中にやっていたことが果たしてできるかな、元気に喋れるのかな、テンポ良く実況できるのかなという不安感は少しありますね」。
ニッポン放送・宮田統樹アナウンサーは82歳の大ベテランだが、今もこの時期は開幕してからしっかり実況できるか“不安”をもっている。その不安をなくすために、オープン戦では「練習していく感じだね」と、野球選手と同じようにシーズンに向けて準備していく。
「若い時は声が出なくて、最初は3イニング思い切り喋って、次は5イニング思い切り喋って、次の試合は7イニング、9回と段階を踏んで喋っていた時期もありましたね」。
オープン戦の序盤は短いイニングを投げ、開幕に近づくにつれてイニング数を伸ばしていく先発ローテーションの投手のように、若手時代の宮田アナウンサーも開幕に向けて順を追って実況するイニングを増やしていた。
現在は「段階を踏むという感じじゃないですね。今は球場に行ったら、喋るだけ喋って確認をするという感じですね」と、年齢とともに準備の中身も変わってきている。
また、開幕に向けて「外の景色ね。青空の色、緑の色、四季折々の色、緑が綺麗ですと言っても、いっぱい色があるんだよね。それをどんなふうに表現したらいいのかと、先輩から盛んに言われた、なになにのようなという例えね。なになにのような色をしたとか、そういうことを言うと具体的に聞いている人がラジオでも広がっていく。どんな服を着ているのか、紺色なのか、紺のワイシャツ、同じ青色でもセーターで色が違うでしょう」と、情景描写の勉強も準備のひとつだ。
シーズン開幕に向け準備をしていった中で、どんな状態で開幕を迎えたいのかーー。
「まず風邪をひかないことが最重要だね。忘れもしないんだけど、若い頃はタバコを吸っていたんですよ。昭和59年(1984年)、開幕寸前に咳き込んだり、風邪をひいて、それまでタバコをやめる、やめない、また吸っちゃった、また少し経って吸っちゃったと、優柔不断だったんだけど、そこは開幕が近いからここはやめなきゃダメだなと思って、やめたの。それっきり喉の調子も抜群」。健康管理の重要性を説いた。
万全を期して迎えたシーズン最初の実況は、シーズン中の実況とは違うという。
「緊張感もあるでしょうね。最初の一発目が終わっちゃうとホッとする。なんとも言えないホッとした感じがある。満足するわけじゃないんだよ。無事に終わったなという開放感というか、そういうのはある感じがする」。
「だけどアナウンサーは(開幕戦で)あそこでちょっと間違えて言ったなとなると、それが尾を引くの。それが気になると、(シーズン)最後まで引っ張られちゃう。時々全体像が見られなくなったりね。気になって、気になって。あんまり気にしないほうが本当はいいのかもしれないけど、なかなかそうはいかないんだよね。あそこで間違えなければよかったのになというのは、反省が常にあるね。特に開幕でそういうのをやっちゃうとシーズンで尾をひいちゃう。今度は気をつけないと、というプレッシャーもありますね」。
最後に今季に向けて「一挙手一投足、それに尽きるのかなと思います」と一言。「あとは理想が一つあって、ライオンズのショートの源田。源田の守りで足の運び、三遊間、捕って、投げる、そういう彼の俊敏な動きを上手に伝えたいね。それを理想としているの。最近源田のプレーを見るのは、価値があるんじゃないかなと思っています。だんだん彼の魅力にハマりつつある。よく目に焼き付けておこうかなと」。82歳となった今でも貪欲だ。“不安”に打ち克ち、シーズンが開幕した時、源田の守備を実況する宮田アナに注目だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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