2月18日の特別番組 「阿部亮のNGO世界一周!~教えて!宇宙のナゾ 宇宙研究がつくる日本の未来~」

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【スタッフMの番組報告】

半年に1回お届けしている「阿部亮のNGO世界一周!」の特別編が18日日曜日放送されました。
題して、「阿部亮のNGO世界一周!~教えて!宇宙のナゾ 宇宙研究がつくる日本の未来~」。

今回は、茨城県東海村にあります高強度加速器施設、通称・J-PARCで、宇宙にまつわるさまざまな実験を行っている素粒子物理学者の多田将先生に、阿部さんがインタビューしてきました。
広大な敷地内で、多田先生が設計から携わった「ニュートリノ一次ビームライン」という施設を実際に見学もさせていただきました!
いやー。。。本当に壮大な場所でした。私も今まで、物理学なんて「難しい」と食わず嫌いに近い反応しかしてこなかった人間。。。なもんで、正直、多田先生のやってらっしゃる実験内容が、資料だけ見ていたときは、?だらけでした。

しかし、多田先生の専門分野である「素粒子」とが、この世の中を構成する最小の部品であり、それには12種類あって、そのうちのひとつが多田先生が実験している「ニュートリノ」であるということ。変化するなんてありえないと考えらえれていた素粒子が、ニュートリノに関しては変化するんだということを実験で証明する作業をしているんだ・・・、そうしたことがひとつひとつ多田先生の言葉でわかりやすく紐解かれていくと、ワクワクが止まらない時間となりました。

どんなに時代が進んでも、立派な機械を動かし、あらたな発見をするのは人間。なのに、日本は科学教育の世界において人件費を軽視しすぎ、もっとお金を人間にかけるべき!という多田先生の現場の生きた声を、どうか無駄に
しないでほしい、と、一日本人として私も強く感じました。

ここでの実験でニュートリノの性質がもっともっと解き明かされれば、我々がどうして誕生したのか、宇宙はどうやってできたのか、などなどナゾだらけのこの世界のことがもっとわかってくると放送でも多田先生おっしゃてましたよね!

何年か経ってこの研究がノーベル賞を本当にとってほしい!!!そんな期待と希望が膨らみました。

また、後半では、YouTubeチャンネル「のもと物理愛」が人気の、物理系YouTuber 野本麻紀さんをゲストにお迎えしました。コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン・・・多くの偉人たちが、物理学を探究していく中で、宇宙のナゾが少しずつわかってきた、そのロマンと歴史に胸が熱くなった方も多かったのではないでしょうか…。

アインシュタインの言葉・・・「人生には2つの生き方しかない。奇跡など全くないかのように生きること、もう一つはすべてが奇跡であるかのように生きること」。
相対性理論の生みの親が残したこの素敵な言葉が、この世界の素晴らしさを表している気がしてなりません。

1時間の中で、神奈川大学宇宙ロケット部の学生さんからの質問も多田先生にぶつけました。理系離れが進んでいると言われる日本で、ひたむきに研究に取り組む彼らの声は、とても素直で、またそれに真剣に応える多田先生の言葉の重みも番組のテーマをより重厚にしてくれました。

もう一度聴いてみたいという方は、ポッドキャストステーションからも聴けますので、ぜひそちらもアクセスしてみてください!